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引っ越し先のサイトにて、長編「月光謳歌」第一章から第六章までをアップしました。コピー・ペーストするだけなので、アップ作業は簡単なのですが、何せ量があるのでね……。
 作業の合間に、文章もちらちらっと読むんですが、若気の至りというべきか、この時にしか書けないものがあったなあとしみじみ思いました。もうちょっと句読点の「、」を入れて読みやすくしようかと思いますが、時間と体力がある時に……できるか……?
 こういうキャラもいたなあと懐かしく思った作業でもありました。
 もう既読の方もそうでない方も、お楽しみいただけましたら幸いです。

 では以下、読書状況です。前に書いたのはいつだったかは考えてはいけない。



・「革命前夜」須賀しのぶ
 バブル期の日本を離れ、東ドイツに音楽留学したピアニストの眞山。個性あふれる才能たちの中、自分の音を求めて足掻く眞山は、ある時、教会で啓示のようなバッハに出会う。演奏者は美貌のオルガン奏者。彼女は国家保安省の監視対象だった……。冷戦下のドイツを舞台に、青年音楽家の成長を描く歴史エンターテインメント。(あとがき引用しました)
 これはちょっと遠くの大きな本屋さんに行った時に、何かないかなと思って見つけたものです。仕事の休憩時間にちまちま読み進めました。
 感想はと言うと、うーん……。監視社会をテーマにしたものと言えば、伊坂幸太郎さんの「火星に住むつもりかい?」も同じですが、この「火星~」は暴力要素が多めなのに対して、こちらの「革命前夜」は、どちらかというと身体に与えられる暴力より、言葉とかプレッシャーとか、見えないものでじわじわと精神的に与えられる暴力のほうがすごく感じました。
 主人公である眞山は、あらすじ通り、東ドイツに留学するのですが、そこで彼を待ち受けていたのは、帯にもある通り、「この国の人間関係は二つしかない。密告するか、しないか――。」まさにこの通りの社会です。
 それでも彼は何とか自分なりの答えを見つけようとして、性格的にかなり問題ありの留学生の伴奏をしたり、知り合ったオルガン奏者にたびたび会いに行ったり、友人(だと彼は思っている)の部屋に遊びに行ったりします。こう書くと現代の学生とあんまり変わらないように思いますが、密告するかしないかという、目に見えない緊張に包まれながらの生活というのは、なんとも。
 個人的には、性格的にかなり問題ありの留学生であるラカトシュと、眞山が友人だと思っていた、同じように留学生のイェンツがひどいと思いました。どちらも音楽の才能を持っているのですが、それゆえの傲慢さというかね……。最後の方でラカトシュが刺されるのですが、それも無理もないことよ。
 この話はベルリンの壁が崩壊するという事件が起こるところで終わりますが、これで眞山が成長できたかどうかは、どうなんだろう……。
 緊張感を楽しみたい方は楽しめるかもしれません。
 あと人間関係は大切にしましょう。大切にしないと!! とものすごく思った一冊です。



・「暗幕のゲルニカ」原田マハ
 ニューヨーク、国連本部。イラク攻撃を宣言する米国務長官の背後から、「ゲルニカ」のタペストリーが消えた。MoMAのキュレーター、八神瑤子はピカソの名画を巡る陰謀に巻き込まれていく。故国スペイン内戦下に創造した衝撃作に、世紀の画家は何を託したか。ピカソの恋人で写真家のドラ・マールが生きた過去と、瑤子が生きる現代との交錯の中で辿りつく一つの真実。(あらすじ引用しました)
 ピカソの「ゲルニカ」、誰でも御存知で、一度は美術の教科書か何かで見たことがあると思います。あの絵をテーマにしたお話になります。
 主人公である八神瑤子は話の始めに、辛い体験をします。夫をあのテロで亡くしてしまい、辛い思いを抱えることになりますが、その矢先に、国連安保理のロビーで国務長官が記者会見でイラク攻撃を宣言します。イラク攻撃の宣言も「待った」をかけたいところですが、瑤子にとってもっと衝撃だったのは、国務長官の背後にあるはずの「ゲルニカ」に暗幕がかけられていたことです。
 誰が暗幕をかけたのか。それらしい人物は話の中で仄めかされますが、結局、彼(彼女?)はおとがめなしのままです。権力のなんと闇の深いことよ。そんな中、瑤子は美術関係者、あるいは友人たちに、なんとしても「ゲルニカ」の展示を実現させるべきだと励まされます。「ゲルニカ」は、反戦のために描かれたものだからと。
 しかし「ゲルニカ」を所有している側も、はいそうですかと簡単に貸し出しに応じられない事情がありまして、瑤子はいろいろ奔走します。この奔走の結果、拉致されて命の危機にさらされることになりますが、そこでまたしても瑤子は思わぬ出会いを果たします。
 瑤子のことばかり話していますが、瑤子の話と交互に、あらすじにある通り、ピカソの恋人だったドラの過去の話が進められていきます。ピカソ、本当に女性関係は良くも悪くも……もにょもにょ、詳しくは本文をお読みください。
 このドラの話も、瑤子の話にどうリンクするのか、読み進めるまで分からなかったのですが、拉致されてからのくだりで、だからドラの話が必要だったのだなと分かります。つくづく芸術の作品って恐ろしいなと思いました。
 あ、書き忘れるところでしたが、「楽園のカンヴァス」に出てきた人も出てくるので、できればこの本の前に「楽園の~」を読んでおくと、にやりとできる楽しみが増えます。
 もうひとつ、戦争は絶対にしたらいけないと思います。



・「地獄くらやみ花もなき」路生《みちお》よる
 怖いほどの美貌だった。白牡丹が肩に咲く和装に身を包んだその少年は、西條皓《さいじょう・しろし》と名乗った。人が化物に見えてしまう遠野青児《とおの・せいじ》は、迷い込んだ洋館で運命の出会いを果たし、代行業を営んでいるという皓のもと、なぜか助手として働くことに。代行業、それは化け物に憑かれた罪人を地獄へ送る〈死の代行業〉だった。そして、また今日も、罪深き人々が〝痛快に〟地獄へと送られる。(あらすじ引用しました)
 流れる文章と言いますか、読みやすい文章にたまに出会うことがあるんですが、この作者の書かれる文章もまさにそうです。わいも流れるような文章を目指しているのですが、なかなか……。どうしたら流れるような文章をすらすらと書けるようになるのでしょうね。ひたすら書くのみでしょうか。
 文章はさておき、表紙とタイトルに惹かれて、面白そうだと手に取ってみたのですが、ビンゴでした。あらすじには「地獄落とし」とありますが、まあ、そうなってもおかしくない人が次から次へと出てきます。あんさん、それはやったらあかん、と、読みながら何度突っ込んだでしょうね。
 最後の方には、といっても、第二話になるのですが、この話に出てくる鵺の正体というのがもうね……。家族で寄ってたかって長男夫婦をあれするという。しかもみんな、やましいことを抱えているというんだから、もう救いようがないというのはまさにこのことだと思いました。
 ただ、この第二話では、皓のライバルというべきキャラも出てきて、推理合戦? をするのですが、彼の推理は見事に外れてしまうという。皓の推理が外れずに済んだのは、どういうわけか彼の助手となってしまった哀れな青年・青児が、あることに気付いたからなんですね。
 この青児も最後のほうで、皓に言われて初めて、自分が死の淵に立っていたことに気付きます。同時に自分の罪を突き付けられるんですが、皓によって救われるけれども、それと引き換えにずっと皓の助手として働くことになります。よかったのか悪かったのか。いやまあ、命拾いしたのだからよかったけれども、青児としては素直には喜べませんね。
 ドロドロ要素もありますが、あらすじや帯にもあるように、痛快さもあるので、全体的には重たくならない話でした。続編も出たそうなので、早速買わねば。



 他に読んだもの。

 

 「ビブリア~」は、前巻のあとがきで触れていた短編集になっています。うーん、よくまとまっているとは思いますが、どうだろう…。そんなに簡単に和解するものなのかなと思いますが、話の中だからかな。
 「ハイキュー」は、相変わらずの面白さです。稲荷崎との試合に決着がつきますが、この最後の点を取ったときがもう。白鳥沢との試合も神試合だ! と思ったのですが、それに負けないくらいの熱戦でした。応援に来ていた太鼓のお兄ちゃんが泣いているところがちょこっとあるのですが、その気持ち分かるよお兄ちゃんとすごく思いました。読んでいない方はぜひとも最初から読んで欲しいです。日向のレシーブの場面にぐっとくるはず。

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こんばんは。早速ですがお知らせです。
 実は先日、わたくしがサイトを登録・管理しているジオシティーズから、サービスが終了するというご連絡をいただきました。それに伴い、現在あるサイトは、2019年3月末をもって、ネット上では閲覧できなくなります。

 そのため、ジオシティーズでの詳しい説明などを読み、ブログ形式か、それとも現在のようなサイト運営のまま、他のサービスを利用するか、いろんなことを考えた上で、現在とほぼ変わらない方法で更新できるFC2というところへ引っ越すことにしました。既に簡単なサイトの骨組みはできていますので、お手数をおかけしますが、サイトトップのURLの変更をお願いいたします。

 ……引越しか……。
 突然すみません。わたしは実はFTPなど、ホームページをつくるのに欠かせない知識についてはさっぱりなのですよ。なので、終了しますという連絡を見たときは「嘘だろ!!!!」と思ってしまいました。マジです。
 で、ジオシティーズの説明で、どうしたら移設や転送などができるかという方法を読んだものの、FTP転送がそもそもなんちゃら?? という状態です。そもそもジオシティーズを選んだのも、FTPとそれを使った転送の方法なんかが結局わからなかったからで、ファイル編集でそのままアップできるという簡単なやり方だったからです。
 ジオシティーズと同じように編集できるところがないかな? と、最初は忍者を検討していたんですが、忍者では無理そうだ→やふーの知恵袋で探してみる→FC2がおすすめですよ的な文を見つける→FC2を見て、ためしにサイトトップを作成してみる→今とおんなじでおっけーじゃ! という流れになりました。
 ただ、引っ越し先は決まったものの、小説の量を考えると、時間ががががが。

 そういうわけで、サイトが消えるというピンチはなくなりましたが、小説の引っ越しは執筆をしながら、少しずつということになります。
 また、引っ越し先では、カウンターと拍手ボタンは設けないことにしました。拍手ボタンはわけのわからない広告が来ることもありますし、カウンターも、前に比べると遊びに来てくれる人が少なくなったことと、読みたい人が来てくれればいいや、と思うようになったので、あんまり重視しなくなったためです。何かメッセージを送りたい場合は、このブログのすべての記事に拍手ボタンがありますので、そちらからお願いいたします。

 改めて、2019年3月までは現在のサイトもこのまま残しておきますので、それまでに引っ越し先のURLへの変更をお願いいたします。

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この土曜日、職場の知人の結婚式に行ってきました。花婿さんと同じ職場なのですが、個人的には花嫁さんの家族がインパクト強かったです。ハイテンションだったなあ。いやまあ、花嫁さんの白いドレス姿も素敵でしたけれども。
 わいは落ち着いたほうがいいので、もう精神的にはおばあちゃんでいいなあと、そんなことをつらつらと考えておりました。あ、料理はおいしくいただきました。おいしゅうございました。

 そろそろ読書状況をあげねば…と思ってはいるのですが、両親が遠方に行く用事ができて、その間一人で家事を全部こなさなければならなかったり(犬猫の世話も)、せっかくだからと空き時間に再度本棚の整理をしたり、結婚式のために一時間ほどかけてドライブしたり(帰りも一時間ほど)、なんだかんだで体力を持っていかれることがこの一週間にいっぺんにありまして…年をとったなあと思う今日この頃ですわ。
 せめて年内に一度は上げよう。

 以下、拍手返事です。

>酒樂様
 お久しぶりです。読んだ本のことが気になっているとのことで、更新せねば、と焦ってしまいますだ。でも無理をしないというのがわいの信条ですので、のんびり待っていただければ…ううううう。前まで使っていた本棚に代わる新しい本棚も探したいので、しばらくはオフのほうにかかりきりになると思います。誰かお勧めの本棚ををを。
 そんな感じですが、亀のようにのんびりとよろしくお願いいたします。

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夏の終わり
2018.09.02
  

 

 

 とりあえず最近読んだ本を。ハイキューはまじやばかったですね。日向の成長振りやらもろもろが。日向が最初から影山みたいにハイスペックじゃなかったのはこのためだったのかと…(ゴクリ)。いよいよゴミ捨て場決戦。どっちが勝つのか。どっちが勝ってもうれしいい悔しい気もする。

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おーまいがー
2018.07.29
みなさまこんにちは。突然ですが、猫と一緒に住んでいる方はいらっしゃいますでしょうか。猫と一緒に住んでいる方ならわかると思うんですが、猫と一緒に住んだらダメになってしまう家具が必ず出てきますね。
 我が家ではわたしの座椅子が犠牲になりました。こちらをご覧ください。



 一見、普通の座椅子のように見えますが、座って右、向かいから見ると左のところを後ろからアップして撮ったものがこちらです。



 おわかりでしょうか。布がすごく裂けていて、中身の綿がこぼれ出て見えます。ひどい。
 犯人はいったい誰なのか。
 犯人はこいつらだ!!





 そう、子猫たちです。ぜんぶで四匹いるのですが、わかるかな? 上の写真に写っている黒っぽい子(唯一の女の子です)が、下の写真に写っている右の子です。左にいるのはこの女の子の兄弟です。
 爪が引っかかるのが気持ちよくてやったんだろうなあ。やったのはこの子達だけではなくて、この子達の上の兄弟もです。君たちよ…この座椅子、今年になって買ったばかりなんだぞ…

 というわけで、母の許可をもらいまして(実家住まいなのです)、新しいソファを買いました。看護師をしている姉もときどき帰ってくる・泊まって行くこともあるので、もういっそ一人分の座椅子ではなくて、二人掛けられるソファがないかなーと探しましてね。Moti(モティ)の二人掛けのブラウンを買いました。かわいいんだこれ。
 カバーも掛けたので、あとは猫が爪を引っ掛けたら怒るようにすれば、そのうちソファで爪とぎをしないでくれるようになるはず。…はず。…祈ろう。
 そんな日々を送っております。

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