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人間失格とサイコパスはどちらがましなのだろう。
 わたし――高松冬花《たかまつ・とうか》は、どちらも困ると思っていた。
 だけど、彼――夏野緑《なつの・みどり》と再会してからは、その考えは変わった。
 人間失格の方がましだ、と。


 大学を卒業してから就職先の喫茶店で働くようになって早一年が経ち、接客が主になる店の仕事にも少しは慣れ、店の人達ともそれなりに打ち解け、長続きできるかどうか最初は分からなかったこの仕事も、頑張ればなかなか長続きできるんじゃないかと思った頃だった。
 五歳上の兄である高松丈治から思わぬ言葉を頂戴した。
「見合いしろ」
「はい?」
 五月の連休が終わり、忙しい時期を乗り越えたからと、連休とはずれた少し長い休みをもらったわたしは、お正月ぶりに実家に帰って来ていた。
 恥ずかしながら、わたしは男の人とのお付き合いはゼロだ。いいなと思った人はいても、その人に好きな人ができたり、または他の子がその人に告白したり、あるいはその人にはもうお付き合いしている人がいたりで、告白するには至らなかったのだ。せいぜいが遠くから見つめるだけか、簡単な挨拶や会話をやりとりするだけだった。
 わたしが異性経験ゼロなのは兄も知っているはずなのに、どうして見合いなんぞ持ちかけてきたのかと、首を傾げた。もしかすると、だから見合いを持ちかけて来たのかもしれないとも思った。
 何せ、兄は、祖父の代から経営している小さな会社の跡継ぎだ。すぐに社長というわけにはいかない――今はまだ父親が現役で社長をしている――が、経験を積ませて、ゆくゆくは会社を継がせようとしている父親の意志はわたしも兄も知っている。
 小さくともひとつの会社の社長であることに変わりはないので、将来安泰であろう兄に、ちらほらと見合いの話が持ちかけられてきていることは、週に何度かかかってくる母の電話で知っている。兄は妹のわたしから見ても悪い人ではないが、いかんせん、兄には幼馴染がいて、昔からその幼馴染一筋だということも知っている。当然、兄に持って来られる見合い話は全部丁重に断っているようだった。
 兄が駄目なら妹であるわたしに――と思ったのか、と、わたしがそこまで考えたところで、兄が見合い相手の名前を告げた。
 それを聞いてますます首を傾げたわたしに、兄はいつになく真面目な顔で、それでいてどこか苦い決意を思わせる声で言ったのだった。
「おまえに悪いようにはしねえよ。断ってもいいから、形だけでも行って来い」
「……わかった」
 少なくとも、今まで兄がわたしに嫌なことをして来たことはない。
 そのことを思い出しながら、兄なりの考えがあるのだろうと踏んだわたしは、兄が持ちかけてきた見合いを承諾したのだった。
 そしてその数日後。
 わたしは隣町にあるちょっとしたレストランの隅の席で、見合い相手と向かい合っていた。
「久しぶりですね、冬花さん」
「ええ、本当に。お正月ぶりですか?」
 お互いに苦笑にも似た笑みを浮かべながらそう挨拶を交わしたのは、兄の友人のひとりであり、加護コーポレーションの代表取締役でもある加護英心だった。兄とは違い、若くして社長なのだから、彼に目の色を変える女の人もさぞ多いだろうと思いきや、彼にもいい人ができたと、兄から去年聞いたばかりだ。
 兄とは高校からの付き合いである彼が、いい人ができたにも関わらず、どうしてまたわたしとのお見合いを引き受けてくれることになったのか。
 お互い付き添い人はいなかった――その方がお互い楽に話せるだろうという兄の計らいらしい――ので、わたし達は運ばれてくる料理を頬張りながら、お互いの近況を話した。それからこのお見合いの理由というか、きっかけを聞くこともできた。
 英心さんによると、どうやら彼も兄から頼まれたようだった。
「一週間くらい前だったかな。いきなり電話が来ましてね。突然で悪いけど、妹と見合いをしてくれって頼まれたんですよ。どうしてまた、とは思いましたが、断ってもいいからと言われたものですから」
「あ、わたしも同じことを言われました」
「冬花さんも?」
 最初からお見合いを実現させるためではなく、白紙にするためだという兄の意図がこれではっきりした。
 しかし、はっきりしたとはいえ、逆に分からなくなった。わたしにも英心さんにも、お互いに異性としての興味はないし、お互いにそれを知っている。兄もそれを知っているから、白紙にするためのお見合いをさせてもわたし達が怒ることはないと踏んだのだろう。
 わたしと英心さんに形だけのお見合いをさせてどうするつもりなのか。
 もしや、英心さんのいい人とやらを焦らせるためだろうかと、わたしがそれを指摘すると、英心さんは先程よりももっと深い苦笑を浮かべた。心なしか、深い疲労感も漂っているように見えたのはわたしの錯覚だろうか?
「花重――あの子は、そんな簡単な子じゃないですよ……」
 どうやら花重というのが英心さんのいい人の名前らしい。なんでも、ちょっと事情があるようで、去年から英心さんと一緒に暮らしているとのことだった。それなら同棲になるはずで、お互い満更じゃないんじゃ? と思ったが、今の英心さんの何とも言えない様子を見たら、迂闊に興味本位でそういうことを聞かない方がいい気がした。
 ただ、と、英心さんはそこで何かを思い出したように言った。
「最近、俺の周りで、かなり物騒なことがありましてね。まあ、それはもう片付いたんですが、その後になって、あいつが随分と俺を助けてくれていたことに気付きましてね。情けないですが、知らない方がよかったからと、あいつはずっと俺に気付かせないようにしていたんです。だから今回も、まあ、あいつに任せればいいんだと思いますよ。あいつは君のことも可愛いですから」
「……そういうの、あんまり言わないで下さい」
 照れ隠しに新しく運ばれて来た食後の紅茶を啜ったわたしに、英心さんはそれ以上は何も言わなかったが、そのあとに浮かべた柔らかい笑みが何よりも彼の気持ちを語っていた。
 そう、英心さんに言われなくても、兄がわたしのことを大事にしてくれているのは知っている。わたしだけではない。高校からの友人だという英心さんや、今は英心さんの護衛兼執事として働いている青柳一誠さんのことも、両親のことも。
 だから今回のこのおかしなお見合いについても、おかしな話だとは思ったものの、兄が受けろというならそうしようと受けたのだ。兄がすることでわたしが嫌な思いやら怖い思いやらをしたことはないから。
 その後も他愛もない話をした後、午後から仕事があるからと、英心さんとはレストランを出たところで別れた。
 わたしはといえば、休みがまだ明日まであるので、どうせなら長いこと行っていなかった、大学の時はよく行っていた駅前の喫茶店に行こうと、記憶の中の道を辿っていった。
 駅前にある喫茶店『桜花』は、わたしの勤める喫茶店とはまた違い、ここではお菓子や軽食だけではなく、本格的な料理を出すこともある。それならレストランと銘打てばいいんじゃ? と思うが、オーナーなりのこだわりがあるのだろうと思っている。
 何か月ぶりになる『桜花』の扉を開けると、早速「いらっしゃいませ」と元気のいい掛け声――これもまた久しぶりだ――が聞こえてきた。どこか空いている席はないかと、店員がこちらに近寄って来る前に、素早く店の中をぐるりと見渡したところで、わたしは意外な姿を見つけた。
 店の出入り口である扉の近くには、大きな窓に面したカウンター席があり、その一つの席に、見覚えのある人物が腰をかけていたのだ。
 わたしは思わず、そろそろとそちらへと近付いて、そっと声をかけた。
「夏野くん?」

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答え合わせ
2018.04.05
最近あたたかくなってきましたね。ところによっては夏日のところもあるとか。わたしは去年の6月にかなり長引く風邪を引いて、その頃からずっと後鼻漏がつづいているので、皆様も体調管理に気をつけてください。ただ後鼻漏は今はだいぶ改善されていて、夜眠るのもだいぶ楽になりました。でも早く鼻水が普通に鼻からだけ出るようになって欲しい。

 さておき、先日のえいぷりるふーるの答えあわせですが、正解はみんな実際に見た夢です。どれかひとつが嘘かという引っ掛け問題だったわけですが、答えがひとつとは限るまい…もしや全部ほんとに見た夢じゃないんでは? と思った方もいらっしゃるかなあ。なぜならわたしも似たような問題で同じようにかんぐることがよくあるからです。そして外すのだよ…フフフ…
 Aの黒猫とだけ一緒に止まれるホテルは、その前日に、帰宅途中に、横断歩道をわたる黒猫に遭遇したのです。ちょうど赤信号が青信号に変わった直後だったのですが、車がまだ止まっているのを幸いといわんばかり、ちょっと急ぎ足でテテテーとわたっていったのです。当然ながら、両方向に止まっている車はどちらも止まったまま、黒猫がわたり終わるまで待っていました。それを見て、なんて頭のいい猫なんだとすごく感心したので、それが夢に出てきたんでしょうね。
 あとの二つもほんとに見た夢です。福岡に旅行に行く夢を見たときは、博多に新しい大きなお店ができたから行ってみる? とかの会話をしたこともばっちり覚えています。仕事探しのほうは、起きたあとで、あれ、わたしは今ちゃんと働いているんだから仕事を探す必要ないよな…と気づいて、はてなとなりました。夢は奥深いですね。

 さて、来年はどんな嘘をつこう。

>酒樂様
 こんばんは。回答ありがとうございます。そして不正解でございました。
 確かに夢って、現実で見たことがなんらかの形で出てくることがよくありますよね。黒猫とか福岡の旅行とか。特に福岡の旅行の夢はよく見るので、また行きたいと思ってるのかなあと自分で自分がちょっとわからなくなることがあります。福岡にはもうけっこう行ったんですが、いまだに大学時代の、借りていた部屋で過ごしていた、あのゆるくて心地よい空間が懐かしいんだろうなと思います。あのゆったりした時間はホテルとかじゃ味わえないしなあ。
 長くなってしまいました。またのお越しをお待ちしております。

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最近、わたしは夢を見ました。その中で見なかった夢は次のうちどれでしょうか。

A…黒猫とだけ一緒に泊まれるホテルの夢
B…仕事探しをしている夢
C…福岡に旅行に行った夢

 正解は後日にちょこっとつぶやきます。

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気になっている本が出たので早速行きつけの本屋さんに行ったんですが、なかったのでネットの本屋さんで注文しました。なぜないのだろう…

 

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みなさまこんにちは。お寒い日が続いておりますが、お元気でしょうか。ワイは幸い、今のところ、インフルにも風邪にもならず(ありがたや)、なんとか過ごしております。ただ朝、布団の中から出るのが嫌でしょうがないですわ…。特に金曜日の朝。ああ、今日も起きないといけないとか、今日からお休みならええのにとか、駄目人間ですね。
 あと、ちょっと変わったこともあります。実は去年の後半ぐらいから、なんか目が痛くなるのが増えたなーと違和感がありまして。特に高速道路を通ってお出かけに行く時(田舎なのでイオンとか大きな本屋とかはちょっと遠いところにあります)なんかは、帰った後によく目に違和感を覚えるようになりました。特に今週に入ってからは、目が痛いなとよく感じるようになりまして、これはまずいな、と、土曜日に病院に行った帰りに眼鏡屋さんに寄って目の状態を見て貰いました。案の定悪くなっておりました。なんてこった。というわけで、眼鏡のレンズを変えるついでにフレームも新しくすることに。お金が飛びましたが、目が痛いのが続くよりはいいやと思い切りました。一週間ほどで新しい眼鏡が届くそうで、待ち遠しいです。
 そういうことがあったので、物書きもちょっと控えようと思いまして、今週は読書状況だけあげておきます。ぱそこんを見るのもちょっとしんどいんだ…。仕事でもずっとぱそこん使うしなあ。



・「ハイキュー!! 30」古舘春一
 〝最強の挑戦者〟稲荷崎を相手に奮闘する烏野。均衡を破り、第一セットのセットポイントを得るが、一人調子の上がらない田中が狙われる。圧を増す角名《すな》のブロックに募りゆく焦燥感、かつてない苦境に田中は――?(あらすじ引用しました)
 三十巻突破、おめでとうございます! 作者もカバーの裏のコメントで、もう三十巻ですと書かれていますが、40巻とか50巻とか突破してもついていくと思います。ただ烏野のこのメンバーのままでいくとなると、この春高まで続くだろうから、春高が終わったら連載も終わるのかなと思うので、40巻はあっても50巻はないかなあ。
 巻数の話は置いておいて、30巻の内容は、前巻に続いて、対稲荷崎戦が描かれます。同時に、音駒の早流川《さるかわ》工業との試合も描かれていまして、音駒メンバーの奮闘も見られます。この試合の合間に、前夜に三年メンバーがちょっと話している場面があるんですが、実にそれぞれの性格がよく分かります。研磨が「レベル上げやる?」と、試合で負けた黒尾を気遣う回想もありまして、この回想の最初に音駒小学校との試合相手の名前もちょこっと出てくるんですが、根炭小学校とあったんですね。ねずみ? →ネズミ…→鼠! と気付きまして、猫相手だけにネズミときたかと。古舘先生のセンスがもう素晴らしいと思いました。
 ちょっとずれましたが、音駒と早流川の試合で、やる気があんまりない研磨が踏ん張ります。ここで読みながらちょっと怖いと思ったのは、早流川の思惑――セッターである研磨を走らせることに、観客である戸美高校の元キャプテンの優も気付くんですが、音駒はそれより前に気付いていて、更なる作戦をぶちこんできていたことです。いつから? と、早流川も疑心を抱くようになるんですが、いやあ、音駒怖い。そんなこんなで、音駒はなんとか早流川との試合に勝ちます。
 一方、烏野はブロックの完成が早くなってくる稲荷崎にちょっと苦戦し始めます。田中も狙われるようになって、傍で見ている烏養コーチや谷地マネージャーだけでなく、試合を見に来ている梟谷の木兎や赤葦、それに田中の幼馴染である叶歌《かのか》とその友達(名前が出ていないので分からない…古舘先生、そろそろ名前お願いします)も気を揉むようになります。しかし、そこは田中。帯に出ているように、「下を向いている暇はあるのか」と、減りかけたメンタルを持ち直します。すごい。合間に田中たち二年の入部初日のエピソードもあるんですが、この巻で一番印象に残ったのはこの初対面プロポーズ事件でした。すごいな田中…!
 しかし最後、稲荷崎のセッターはやっぱり好きになれないなと思う場面で終わりました。がんばれ西谷。これからも追いかけていきます。



・「宝石商リチャード氏の謎鑑定 転生のタンザナイト」辻村七子
 将来の進路を思い悩む正義の前に、ひとりの男が現れた。染野閑《しめの・ひさし》。正義の父親だ。家庭内暴力で正義の誕生後すぐに離婚していたのだが、金がなくなり正義を探し出して近付いて来たのだ。何度追い払っても執拗につきまとわれた正義は、リチャードに迷惑をかけるわけにはいかないと「エトランジェ」を辞めようとするのだが――?(あらすじ引用しました)
 帯には「第一部完結」とありましたが、このシリーズは完結したわけではなく、また続きがあるようです。本文を読めば分かると思うんですが、プロローグとエピローグの話が繋がっていて、ああこれはちょっと近い未来のリチャードと正義の話なんだな、と分かるようになっています。これを読んだら分かるんですが、正義、公務員にはなれなかったんですね。でもリチャードと一緒に仕事をしているのは相変わらずのようで、仲良しだなあと微笑ましくなります。
 さておいて、話は、お客さんのお話と、正義の好きな人である谷本さんのお話と、最後に正義の実の父親の話になります。谷本さんのお話にはパライバ・トルマリンという宝石が出てくるのですが、この宝石を巡って、小学生の頃にトラブルがあったのだと谷本さんがリチャードと正義に話します。その話を読みながら、いやそこまで勘繰るのもどうだろうと思ってしまいました。ただ最後の方で、リチャードから思わぬ提案を受けたので、谷本さんの小学生の頃の友人も何とかなりそうでよかったです。人間関係って難しいなあとつくづく思いました。
 最後の話で正義が実の父親と対決するのですが、いやあほんと、この父親、もうどうしようもないですね。これまでも正義は実の父親についてどうしようもないと何度かこぼしていましたが、まさにその通りで、実の息子に無心しようとします。あらすじにもある通り、正義はリチャードに迷惑がかかる前にと、エトランジェを辞めようとするのですが、そんな正義の異変をリチャードが見逃すはずもなく、意外な助っ人も呼んで正義の父親に対応します。いやあ、このくだりが一番良かった(笑)。正義の反応がもう素晴らしかったです。「俺、どこかで死んだのかな」とかね。結果としてなんとかおさまったのでよかったです。
 ひとまずここで宝石商シリーズは一区切りつくようですが、この作者さん、今月にまた新しく本を出されるそうで、いつの間に書いてたのとびっくりしました。もしかするとシリーズと並行して少しずつ書かれていたのかな? なんにせよ、この作者さんはデビュー作から個人的には外れがないので、楽しみです。はよ出ないかな。



・「アリスマ王の愛した魔物」小川一水
 弱小なディメ王国の醜悪な第六王子アリスマは、その類まれなる計算能力によって頭角を現していくが――森羅万象を計算し尽くす夢に取り憑かれた王を描き、星雲章を受章した表題作、英語版アンソロジー初出の宇宙SF「ゴールデンブレッド」、なぜか自律運転車に乗せられる人型ロボット、アサカさんを通して、AIの権利を考察する書き下ろし「リグ・ライト――機械が愛する権利について」ほか全5編を収録の最新作品集。(あらすじ引用しました)
 これは行きつけの本屋さんで、文庫の新刊コーナーにあったのを見つけたので買いました。以前にこの作者さんの本を何冊か読んだことがあるのもあります。
 いやあ、これはなかなか興味深かったです。楽しめたのは「星のみなとのオペレーター」というお話で、この話には宇宙船が停まるための港のオペレーターをつとめる女性の主人公が出てくるのですが、その主人公がある日、不思議な物体に出会います。ロボットみたいなんですが、これが実は小さな体の下にすごく大きな本体を隠していたことがわかります。ただ出会った当初は主人公はそのことをまだ知らないので、コーンみたいなその物体を「コンちゃん」と呼ぶようになります。ある日、ウニ襲来という事件が起きるのですが(これはちょっと説明するのがややこしいので本文で確認してください)、それをコンちゃんと主人公が解決することになり、ついでに主人公の恋愛もどさくさにまぎれて成就するというちょっと笑えるお話にもなっていると思います。
 タイトルにもなっている「アリスマ王の愛した魔物」なのですが、これはある人物が昔話を話すみたいな形で話が進んでいきます。計算で国を支配したり他の国を滅ぼしたりするって、果たして可能なのかなと思いますが、何より気になったのは、この話を話したのが誰なのかということです。計算で国を支配し、かつて見合いで自分を振った他国の王女への復讐を果たした王様も怖いですが、王様に計算ですべてを支配するようにと提言した魔物も怖いと思います。
 このふたつの話も含め、この本におさめられているお話はどれも男の人が好きそうなものだと思うので、男の人にはお勧めかと思います。短編集なので、旅行などの飛行機に乗っているとかの時間を潰すのにもいいかもしれません。

 あとは梨沙さんの新作もぱらぱらと読んだのですが、なんていうか…すごくドロドロの要素がこれでもかと詰め込まれているので、ちょっと合いませんでした。続きが出ても読まないかなあ。ドロドロが好きな方にはたまらないかもしれません。

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