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 湊かなえさんの新刊「少女」を買ったものの、この人の本は結構ドロドロしてるので、なかなか読む勇気が出ずにいます。
 読書状況です。結構読んだので、お時間のある時にどうぞ。



・「ONE PIECE 65」尾田栄一郎
 前巻では、ホーディがどうして人間だけでなく人間に好意的な魚人まで悪意を向けるのだろうという疑問があり、この巻ではその答えが描かれています。……が、納得できるようでいまいち納得できないような……。
 緊迫感も欲しいところでしたが、どうも、ホーディの部下達が少しばかり(かなり?)緊迫感に欠けるような性格ばかりだからか、バトル場面でもあまり緊迫感がないように思います。再出発(シャボンディ諸島からの出発)までは敵であっても何かしらの魅力があって、自然と緊迫感のあるバトルになっていたのですけれども……。
 担当が変わったからかもしれませんが、前まであったようなハラハラドキドキ感のあるものに戻っていただきたいと切に思います。
 


・「ステップファザー・ステップ」宮部みゆき
 中学生の双子の兄弟が住む家に落っこちてきたのは、何とプロの泥棒だった。そして、一緒に暮らし始めた三人。まるで親子のような(?)家庭生活がスタートする。次々と起こる七つの事件に、ユーモアあふれる三人の会話。(あらすじ引用しました)
 宮部さんの作品は「初ものがたり」「かまいたち」など読んだことがあったのですが、この作品は、ドラマ化されたこともあって、内容が面白そうだと思ったので、書店でこれを見つけた時は即手に取りました。
 いやー、これは面白かった。ユーモアあふれる、とあらすじにありますが、お笑い要素もあるので、コミカルと言ってもいいんじゃないかと思います。出てくる登場人物のみんなが魅力的ですし。
 この話は、泥棒業をしている男の人の「俺」視点で進みますが、この人の性格が中々愉快です。愉快と言っても、「バッカーノ」シリーズに出てくる人達のようにぶっ飛んでいるのではなく、わりとそこらにいる男の人達みたいな普通の性格です。いやまあ、泥棒をしているってところで普通ではないのですけども、それ以外は至ってまともかと。たとえば、好みの女の人を見つけてニヤニヤするところとかね。
 笑える場面が幾つか出てきたのですが、特に生首(本物ではないです)が出てきた辺りではこたつ布団を叩いて笑いました。御蔭で母に不審者を見るような目で見られましたが。
 ミステリーですが、そんなにシリアスではないので、シリアスではないものを読みたい方にはうってつけかと。
 


・「ソラの星」岩関昂道
 いまどきありえない生き倒れの少女を拾った僕。それがソラという不思議な女の子との出会いだった。この子、初めて会うタイプだ。やけに偉そうな老成した喋り方をするし、とにかくよく食べる。しかも「恐ろしい組織にわたしは追われている」とまことしやかに言う始末。かわいいのに、残念な子だった。奔放なソラの行動はとどまらない。何にでも興味を示す彼女の標的となったのは噂の「死を予知する猫」。そう、これがあの恐ろしくも不思議な事件の始まりだったんだ。(あらすじ引用しました)
 猫が出てくる話と知って飛び付かないはずがありません。
 これはあらすじにある通り、死を予知する猫を追う話ですが、主人公も死ぬかもしれない危機に曝されて、結構ハラハラしました。最後に明かされる、死を予知する猫の正体には、そうなのかという驚きと、実際にそうだったら嫌だー! という気持ちになりました。我が家でも猫を飼っていますから、その猫もこの話に出てくる予知猫と同じ正体だったらちょっと怖いです。まあ、実際はただの猫なんでしょうけどね。
 宇宙人なんかのSF要素もあるので、SFが好きな方は割と楽しめるんじゃないでしょうか。
 


・「はつ恋はミルクホールで」ゆきの飛鷹
 時は大正十一年。ミルクホールと探偵小説をこよなく愛する新華族の令嬢・織江は、ある日父から突然、婚約話を聞かされる。お相手は、真面目で口うるさい幼馴染の稲葉圭吾? 織江は納得できず、相談相手の伯爵夫人の元に赴いたところ、そこで妖美なる青年、清重と出会う。一方その頃、帝都では令嬢の髪が切られる不可解な事件が続いていた。噂によると、犯人は鋭い鉤の手を持つ「鉤男」で、髪を切られた令嬢は三日後に殺されるという。友人までもが髪を切られ、じっとしていられない織江は、一人で犯人退治に乗り出すのだが――。(あらすじ引用しました)
 イーストプレス社からの新刊ということで(素敵なイラストだったので)手に取ってみましたが、恋愛風味のライトノベルといった感じでした。あとがきで作者さんがおっしゃっているように、ファンタジー大正時代といった雰囲気で、普通の人が持たないような能力を持つ人が出てきたり、血肉を好む●●も出てきたりします。
 ただ、あらすじや要素を見れば、興味をそそられるのですが、実際に読んでみると、動かされている、という印象を受けました。この子だったら確かにそう思うだろうな、とは思うのですが、それでも作者の手の上で転がされているというか……。ライトノベルといった感じというのはここらにきてます。
 ライトノベルも好きだよという方でしたら楽しめると思います。
 


・「恋するエクソシスト」梨沙
 姉の代わりに出演したテレビの心霊番組で、イタリア人エクソシストのジャンに突然プロポーズをされた刻子《ときこ》。初対面なのに一体なぜ? しかも神父は結婚できないはずなのに。つきまとうジャンをどうにか撒いてその日は無事に帰宅したものの、何と次の日、校門で待ち伏せされていて……。(あらすじ引用しました)
 これは楽しめました。キャラもストーリーも魅力的ですし、何よりキャラの一人ひとりがすごく生き生きしています。特に佐々岡笹子さんとお坊さん。いやー、彼女のハイテンションと彼の奔放ぶりは見習いたいものがありますね。神父さんの日本への傾倒ぶり(主にアニメ)も微笑ましかったです。
 主人公の心情もきちんと掬われながら描かれているので、ああ、動いてるなーって思いました。登場人物ひとりひとりの心情がちゃんと描かれているのが好きなので、こういう話を見つけると嬉しくなります。
 シリーズだそうで、次巻は夏頃に発売予定のようです。刻子が誰とくっつくのか、楽しみですふふふ。
 


・「アイリスの剣 2」小田マキ
 素性を隠し、元上官の元へ嫁ぐことになったブルーデンス。そんな彼女に届いた一報――最愛の兄、危篤の知らせ。慌てて飛び立った彼女を襲う、新たな試練。一方、隣国ではブルーデンスの正体が明るみに出ようとしていた。(あらすじ引用しました)
 以前に読んだ「アイリスの剣」の続きです。やっと出たので買おうとしたら、品切れ続出で中々手元に届きませんでした……。元がネット小説だと、出版部数が少ないからでしょうか。こんなことのないよう、出版社には頑張って欲しいです。
 さて、話の方はというと……うーん。これはあくまでもわたしの感想なのですが、詰め込み過ぎの感があるなと思いました。たとえば、昔、大きな戦争があったという話が出てきますが、これは最初――プロローグにでも出せば十分だったのではないかと思います。本文で何度も繰り返し出てくるので、もう分かったよ! とイラッと来る方もいらっしゃるんじゃないかと……。
 また、専門用語も結構多く出てきて、その説明文が多いようにも思いました。いや、専門用語が出てくると、作者は理解していても、読者が置いてけきぼりになるので、説明は必要ですけども、沢山出てくると、ストーリーはそっちのけになってしまう恐れもある(とわたしは思います)。こんなに沢山出るのなら、専門用語ページを作られたらいいんじゃないかと。
 ストーリーも、一巻では語られなかった部分、たとえば、ヒーローを苦しめた女の人に下僕のように尽くす男の人の、彼が下僕のように尽くす理由が描かれます。ただ、隣国の王妃の性格やヒーローの苦悩、ヒロインの正体が明かされた時の周囲の反応など、それはちょっと都合が良すぎるんじゃないか、と首を傾げてしまうようなところが多々見受けられました。辛口になってしまいますが、作者の願望をそのまま詰め込まれたような……うーん。
 まだ続くそうですが、読もうかどうか迷っています。

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