忍者ブログ




叶わず
2012.04.03
 ただいま、連載作品と並行して「竜と姫君」という話を書いています。最初はエイプリルフールまでに最後まで書きあげて、それから一気にアップしようと思っていたのですが、一話とちょっとしか書けていないので叶いませんでした……。まあ、無理しないで、ゆっくり、納得いくまで書くのが一番ですよね。そんなわけでもうちょっと待って下さると幸いです。
 では読書状況いきます。
 


・「電撃デイジー 11」最富キョウスケ
 アキラに襲われた恐怖と悔しさから立ち直ろうと、前向きに頑張る照。一方、親が決めた婚約者・森園との関係に悩み、照に相談を持ちかけた玲奈。そこへ偶然にも森園本人が現れ、二人を強引に食事に連れ出す。照からの連絡を受け、森園の行動を怪しんだ黒崎は、清と共に照の許へ向かうが――。(あらすじ引用しました)
 いやー、この巻はもう、なんていうか……作者の非凡さに脱帽しました。特に「レナよ、君の真心、受け取ったり――」の場面は名場面だと思いました。あの場面はデイジーでないと出て来ないわー。
 他にもちょこちょこマスターが……なんだろう、なんて表現したらいいんでしょうね、あの顔は。凛々しい? いや、どや顔? ちょっと印象的な顔になっているコマがあって、強調のつけ方がすごいなと思いました。
 敵対関係にあるチハルもちょこっと出てきますが、この巻では以前みたいに争ったりはしないで、情報交換をしてます。味方ではないけど、こういう関係ならありかなと思いました。面倒事は避けるに越したことはないですからね。
 モリゾーなる新たなる悪党も出てきますが、これは遠目に眺めてるなら身の程知らずの悪党だなという感想ですませられますが、それが照の友人に関わるとなると、いっぺん痛い目見て来いや! となります。女は従順がいいとかさらっとほざく野郎なんて滅んでしまえばいいと思うのはわたしだけですかね。
 これからも楽しみです。次巻はモリゾーが痛い目見るところを是非見てみたい。
 


・「武士道エイティーン」誉田哲也
 宮本武蔵を心の師と仰ぐ香織と、日舞から剣道に転進した早苗。早苗が福岡に転校して離れた後も、よきライバルであり続けた二人。三年生になり、卒業後の進路が気になりだすが……。最後のインターハイで、決戦での対戦を目指す二人の行方。剣道少女たちの青春エンターテインメント、堂々のクライマックス。(あらすじ引用しました)
 これは面白かったです。東野圭吾さんのように、男の人って、女の人の描写があんまり得意じゃないのかな? と思ってたんですが(失礼!)、この人の作品に出てくる女の人はみんな生き生きとしていて、すごいなと思います。シックス、セブンに続いてここまで読めたのも、誉田さんのこの描写表現力があってこそだと思います。
 この巻では、香織と早苗だけではなく、二人を取り巻く人達についても掘り下げられています。暴力表現など、ちょっと生々しい表現もありますので苦手な方は注意した方がいいかと。印象に残ったのは、早苗のお姉さんの話ですね。やっぱりそういう事情で駄目になっちゃうこともあるのかと、読んでいてちょっと悲しくなりました……。世の中はままならないのう。
 香織と早苗、この二人の関係は友情もあるんでしょうけど、不思議な関係だと思います。読んでいてちょっとほろりときました。剣道が好きな方は勿論ですが、年齢問わず、是非多くの皆さんにお勧めしたいです。
 


・「赫奕《かくやく》の怒り」尾白未果
 長年、食料庫として搾取し続けていた隣国・神槌《かんづち》に反乱を起こされた薙古之国に後はなかった。自国は災獣・震魚《しんぎょ》が大暴れし荒廃する一方なのだ。それなのに、唯一希望が残されているはずの環天之国に交渉役として派遣されたのは依守也《いずや》という青年一人で――覇気のない同行する犬だけを家族と嘯く小役人の――(あらすじ引用しました)
 これは「雷獅子の守り」の続編的なものですが、単独でも読めると思います。
 この巻では小役人である青年の奮闘が描かれています。彼に協力することになる少女・流火《るか》との関係も見逃せませんでした。あらすじにもある通り、覇気がなく、弱気そうに見える青年なんですが、弱気ながらも死に物狂いで頑張る彼の様子に、やればできるんだなあとちょっと妙な感想を抱きました。ええ。
 でもその奮闘に加えて、国がどうして荒廃するばかりになったのか、その理由も書かれていて、欲望に目がくらんだ者ほど救いようがないよなあと思いました。その結果、身を滅ぼすならまだしも、国ごと巻き込むとなると尚更ですね。
 読み応えがある話だと思うので、興味を持たれましたら是非。
 


・「真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒」大沼紀子
 真夜中にだけ開く不思議なパン屋さん「ブランジェリークレバヤシ」に現れたのは、美人で怪しい恋泥棒――。謎だらけの彼女がもたらすのは、チョコレートのように甘くてほろ苦い事件だった……。(あらすじ引用しました)
 これは「真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ」の続刊です。わーい。
 前巻でもギリシャ神話的な要素が出てきましたが、この話にもバビロニアという要素が出てきます。人間には言葉という伝達手段があるのに、それでも伝わらないことがあるというような場面があって、確かにそうかもしれないなあと思いました。
 この巻では美人さんを始め、彼女に関わる人達の深くて暗い部分にも触れられます。ちょっと重いけれども、そういう部分はわたし達も確かに持っているもので、しんどくてもどうにか抱えながらやっていくしかないんだよなあと。
 最後の方に、バレンタインの出来事が描かれますが、みんな……やっぱり男の人なんだね……と微笑ましくなりました。ええ。
 また続きが出て欲しいところですが、どうなることでしょうかね。
 


・「よろず占い処 陰陽屋の恋のろい」天野頌子
 王子稲荷のふもとの商店街、ホストあがりのイケメン毒舌陰陽師が営む占いの店「陰陽屋」は今日も細々営業中。ある日かけこんできたのは、アルバイトの妖孤高校生瞬太のクラスメイト。文化祭の演劇でのヒロイン役を狙って争う女子二人からの依頼は、不穏な雰囲気で……。呪詛や晴れ乞い、離婚の調停、素人手相占い指導まで、よろず占い処に依頼人の訪問は絶えず。瞬太の恋の行方、祥明対いわくつきの母との攻防戦も――(あらすじ引用しました)
 これは最初の話と、最後の話がすごく強烈でした。何しろ女の人の、なんていうか……。
 最初の話は、率直に言ってしまうと、醜い女の争いが書かれてます。文化祭での演劇のヒロインをめぐって、ヒロイン候補であるクラスメイトの女子二人があの手この手で味方を増やそうとします。当然、占い処にも相談しに行って、祥明は辟易させられ、瞬太は怯えます。無理もないわー。読んでてわたしもどん引きしたもの。まあでも、最後にはなんとかおさまったので一安心です。それにしても女の子ってほんと怖いなあ……。
 最後の話は、瞬太のクラスメイトであり友人でもある男子が片思いして奮闘しますが、祥明のお母さんも出てきて結構ヤバそうな言動を見せます。祥明のお母さんは、以前の話にもちょくちょく出てきたように、祥明以外のものやことには興味がなく、祥明が自分のところにいてくれないのは自分のせいだとは全く考えてないような、そんなちょっとした危険人物です。いや、もう充分に危険人物なのかな。この人は「長い夜~」に出てくる準子さんにも似ているので、やっぱり気になりますね。祥明と瞬太がこの人のせいで目茶苦茶なことになりませんように……!
 まだ続くようなので、楽しみです。祥明のお母さんがちょっとは反省してくれないものだろうか。
 


・「首《おびと》の姫と首なし騎士 英雄たちの祝宴」睦月けい
 フォルモント国に、豊穣祭の季節が訪れた。末姫シャーロットは、次期国王候補を探すため、初めて祝祭の宴に出ることに。執事気質のリオンから、姫として恥ずかしくない教育を叩きこまれるシャーロット。新しいドレスの仕立てや、ダンスレッスンに悲鳴を上げつつ祝祭の日を迎えるが、領主達の政治の場である宴が無事に終わるはずもなく――。(あらすじ引用しました)
 待望の三巻が出たので早速買いました。皆様、相変わらず素敵でした。特にフォルモント王族側にいらっしゃる男性の皆様が! 本文で、シャーロットが「この三人だけは敵に回したくない」と思う場面がありますが、確かにこの殿方達だけはそっと遠目で眺めるに留めた方がよさそうです。
 この巻では、アルベルトの過去を知る男の人も出てきて、アルベルトの過去にも僅かに触れられます。そうか、彼にもそんな人間らしい過去が……! とちょっと感動しました。そんなところに感動するのはどうかと思いますけれども。
 それと、やっぱりセシルなる男の人も気になります。何かが違えば、シャーロットも彼のようになっていたかもしれない、そういう人物ですから。彼の後ろにいる、彼の父親や祖父はやっぱりというかなんというか、腹に一物も二物も抱えているような人物で、セシルは彼らの企み通りに動きます。でも、シャーロットを密かに助けたり、こっそり忠告を送ったり、味方ではないけれども敵とも言えないような言動も見せるので、できればフォルモント王族側は彼を助けて頂きたいと思います。いっそフォルモント王族側に寝返ってしまえばいいのに。それでもって、セシルの父及び祖父はアルベルトに首をはねられてしま――失礼、ちょっと落ち着きましょう。
 アルベルトとシャーロットの関係の行方も気になるところなので、続きが楽しみです(七月に発売予定だそうです)。
 


・「眠れない悪魔と鳥籠の歌姫」瑞川いつき
 闇オークションで売られていた歌姫ニーナを連れ出したのは、冷酷で美しい悪魔憑きの青年・アルドだった。彼の中の悪魔を眠らせるため、囚われて子守唄を歌うことになってしまったニーナ。しかし、精霊使いのニーナの言葉は、悪魔憑きのアルドを従わせる効果もあって……? いびつな関係を続けながらも、心を許し始めた二人に、悪魔を求める総督の追手が迫る――。(あらすじ引用しました)
 カズキヨネさんがイラストを描かれたことと、作者が以前読んだ「スカーレット・クロス 混ざりものの月」(今は絶版のようです。残念)という本を書かれた人と同じということで、この本を買いました。カズキヨネさんのように綺麗な絵を描かれる人が手掛けられた作品は面白いことが多いというわたしなりの本選び参考基準もあります。
 キャラもストーリーも魅力的で楽しめました。特にアルドの友人である二人の会話が面白かったです。サミアさんの「恩人と親友~」というくだりは微笑ましかったです。からかわれる方としては勘弁してほしいでしょうが、傍から見ると楽しそうに見えますね。
 これはある企みを持った悪党のせいで望まない立場に追いやられた二人が巡り合って、そこに更に悪意の手が忍び寄って来て、二人はそれにどうにか向かおうとするという話になってます。最後には納得できる終わりでしたが、悪魔が出てくるだけに、やっぱり流血などのえぐい表現がありますので、苦手な方は注意したほうがよろしいかと。
 二人の不器用な関係がたまりませんでした。
 


・「レドラナール恋物語 蜜色の花園」梨沙
 地方貴族の娘エレナの元に生まれながらの許嫁から、別荘に来ないかと嬉しい誘いが舞い込む。彼とは三年前に一度会ったきり。それでもエレナは彼と文通を続け、密かに恋心を温めていたのだった。ひと夏の胸ときめく日々に思いを馳せ、舞い上がるエレナ。しかし、ときめきの花咲く許嫁との再会のはずが、彼に微かな違和感を抱いてしまって?(あらすじ引用しました)
 「華鬼」など多数の作品を手がけられている作者の作品ということで買いました。ついにコバルト文庫からも出るとは……。どんどん活躍の場を広げられていくなあ。仕事があるのは有り難いことだと思うんですが、こんなにハイペースで本を出されるのはちょっと――というか、かなりお忙しいんじゃないかと。無理のない範囲で書いていただくのが一番だと思うんですが……うーん。
 感想いきましょう。あらすじ通り、エレナは双子の友人と一緒に許嫁の別荘へと向かいますが、許嫁には兄と弟がいて、彼らに会ってエレナはある誤解をします。その誤解のせいで婚約破棄を言い出すことにもなります。その誤解でぐるぐる悩むエレナと許嫁の姿がこの話の見どころだと思うんですが、わたしとしてはエレナの世話係としてついたメイドと庭師さんの関係が激しく気になりました。メイドの失恋の経緯や庭師さんのメイドへの態度とかね。あれはもしかするともしかするのだろうか。気になります。
 どちらかというとコメディ調なので、さらっと読むのにいいかと。

 あ、「うた恋い」の3巻が近日に発売されるそうで、もうすごく楽しみです。

拍手

PR
 back   home   next 
  
  

   admin/write
カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
小月 静夜
性別:
非公開
趣味:
読書、物書き、落書き、猫と戯れること
自己紹介:
オリジナル小説サイト「小鳥は森に歌う」の管理人。
バーコード
ブログ内検索
P R

Template by hx
忍者ブログ [PR]