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 引き続き、読書状況です。
 


・「電撃デイジー12」最富キョウスケ
 新JF《ジャックフロスト》を競売にかけようとする森園の企みを潰し玲奈を救出するため、玲奈と森園の婚約パーティーに乗り込んだ照たち。危険を顧みず囮役を引き受けた照だが、その計画に気付いた森園が照に襲い掛かる。果たして黒崎は、照を無事に取り戻せるのか? 玲奈救出編クライマックス。(あらすじ引用しました)
 すみません、感想を書く前に一言だけ申し上げて宜しいでしょうか。どのコミックでも同じだと思うんですが、作者のちょっとしたコメントやら小話やらを書くスペースがあるんですが、そのスペースで最富さんが「このパーティー編、初期構想ではクラスのバカメンバーもみんな動員してパーティーに殴り込み、しっちゃかめっちゃかにいてこます予定でした」と書かれているんですよ。それ、めちゃくちゃ読みたかったです。まあ、結局はページ数なんかの問題で変更されたそうですけどね。二次創作で書いてみたら面白いかもしれない。
 感想の方行きましょう。まさかあんな方法で行くとは思いませんでした。流石です、最富さん。常人では計り知れない天才でいらっしゃる! (褒め言葉です) あんな作戦、わたしもちょっと予想できませんでした。見事に森園の注意をそらせましたし、玲奈も無事救出されましたし、JFも止められましたしね。
 ただ、この後、思わぬハプニングがあって、また照たちに困難が振りかかりそうになります。その困難にはアキラにも関わっているみたいで、珍しく必死になっている様子もありました。そのせいで弱ったアキラを心配するチハルも、ちょっと変化が見られてきたので、こちらも目が離せないです。
 しかし、この巻で一番笑えたのは、清が鯛焼きを買いに行って戻って来た時の照と黒崎の反応でした。あれは笑えた! これからも是非笑いを目指して頂きたいお話です。
 


・「夏目友人帳14」緑川ゆき
 お使いの途中で二匹の小物妖怪に捕まった夏目。喉をやられ声が出せなくなったところに、祖母・レイコを知る妖怪が出現。窮地から救われる。ところが、今度はその妖怪の住処へと連れ去られて――?(あらすじ引用しました)
 この巻では人に対して好意的な妖怪やそうでない妖怪が出てきて、それらと関わる話が収められています。また、夏目の祖母であるレイコを知る妖怪も出てきたり、レイコの過去もちょっとだけ触れられます。ちょっとだけですが。レイコさん、一体誰と出会って子供(夏目にとって父親に当たる人)を産んだんだろう……。レイコさんのことだから、きっと惚れた相手の子だから産んだんだと思うんですが……あああ、気になる。
 夏目が自分なりに大切なものの守り方を探るという心理の変化も丁寧に描かれていて、そんな夏目に惹かれる、彼の周りにいるあやかし視点の話もあって、実に微笑ましかったです。つかず離れずの距離が一番長続きすると聞いたことがありますが、本当だなと思ったり。
 結構な巻数になりましたが、飽きない面白さなので、初めての方には是非一巻からお試しに読んでいただきたいです。
 


・「ONE PIECE 67」尾田栄一郎
 下半身だけ男に、暑さ寒さが同居する島。全てが謎だらけの新世界「パンクハザード」にて、新たな事件が勃発。そこへ突如、意外な人物も現れて波乱必至?(あらすじ引用しました)
 意外な人物というのは、二年前に頂上戦争から船長さんを逃がして助けたあの人です。一行が謎の島に入るきっかけとなった人物も明らかになり、色んなことがちょっとずつ分かっていきます。
 ただ、やはりというかなんというか……それぞれのキャラらしさはあるんですが、彼らの言動ひとつひとつがあまり響いてこないというか……。上に紹介した「電撃デイジー」や「テガミバチ」だったら、この人はこれが言いたかったんだな、というのが分かりますし、ストーリーも分かり易いです。描き込みも、原稿は元々大きなサイズなので、単行本になると縮小されるから、それを配慮して台詞の量なんかも増やしたり減らしたりと、頭を悩ませると思うんです。でも、「ONE PIECE」は、その配慮がちょっと足りていないんじゃないかなと。描き込み過ぎて、話の内容を理解するのがちょっと難しいなと思います。
 作者としてはこだわりたいんだと思いますが、やっぱり好きなお話なので、連載を始めた時のように、シンプルで分かり易く、をお願いしたいです。
 


・「最遊記 RELOAD BLAST 1」峰倉かずや
 ついに、異変の色濃い西域へと足を踏み入れた三蔵一行。彼らにとって最後の試練となる旅が今、始まる――。
 忘れかけた頃にとはよく言ったものですね。「最遊記」は好きなお話の一つで、高校生の頃から追いかけてるんですが、以前の「最遊記RELOAD」が終わってから結構経つので、もう忘れかけてました。やっと新しい章が始まってくれて嬉しい限りです。終わりまで追っかけますよ!
 この巻では、妖怪のせいで旦那を亡くしたため、しょっちゅう歌うようになった女の人や、鳥葬の文化を守ろうとする妖怪、そして新しい三蔵法師が出てきます。どれもうーんと考えさせられる話だと思いました。
 たとえば、最初の話では、妖怪に怯えるあまり、排他的になった村が描かれます。その人達が外から来た三蔵一行にあまり好意的でないのも、もし三蔵一行がきっかけで妖怪が来たらどうしようと思っているからだろうと分かりますし、旦那さんを亡くしてからは時間も場所もお構いなしに歌うようになった女の人にも冷たい態度をとるのも、やっぱり同じ理由で。でも旦那を失くした女の人が歌う理由は、意外なもので――。こういう悲しいことはあっちゃいけないなとつくづく思いました。
 最後に、ちらっと新しい三蔵法師が出てくるんですが、その人を見た八戒が三蔵法師のことを「文字通り、ぶっそうなんですね……」と零します。ぶっそうって、どういう意味ぞや? と疑問だったんですが、しばらくして、ああ、「物騒」と「仏僧」をかけてるのか! と気付きました。無知な自分が恥ずかしいです。
 これからどのような結末に向かっていくのか、ちょっと不安ながらも楽しみです。
 


・「超訳百人一首「うた恋い。」【異聞】 うた変。」杉田圭
 「うた恋い。」シリーズで、公式個人誌が出たことは知っているんですが、買おうとしたらば、既にどこのお店でも在庫がなく、かといってオークションでは結構な値が付けられているしで、涙を飲んで諦めていました。わたしみたいな人は他にも結構いたと思うんですよ。たぶん出版社は、わたしみたいに、読みたいのに読めない人がいる、よし、それならまた出そうと思ったと思います。出したらかなり売れるという下心もあったでしょうが、わたしとしては前者であることを信じたいです。
 この本には、幻の公式個人誌である「うた変。」も完全収録されていて、かつ、描き下ろしも加えられているということで、かなり楽しませていただきました。「うた恋い。」シリーズとは確か雰囲気が異なりますが(「うた恋い。」シリーズでは語られなかったあれこれが赤裸々に描かれています)、意外とこういうことも本当にあったんじゃないかと思います。
 色んな人の意外な面が本当に赤裸々に描かれていて、そんな残念な一面もあったのか……と生ぬるい気持ちになったりしました。特に藤原公任《ふじわらのきんとう》。この人ってこういう性格だったのか、さぞ周囲の人達は苦労しただろうなあ、と。あとは藤原行成《ふじわらゆきなり》ですかね。あの人の公任に対する態度はまさに鬼だと思いました。ちなみに、「少年陰陽師」シリーズにも、この行成さんも出てくるんですが(同一人物です)、こちらの行成さんはひたすらいい人として書かれています。同じ人でも、捉え方によって違いますね。他にも藤原定家《ふじわらのていか》の父親である藤原俊成《ふじわらのしゅんぜい》の、父親ならではの育成疲労っぷりが哀れでした。親の心子知らずっていうのはもうこんな昔からあったんですね……。
 とまあ、色々な人のあれこれが知れて楽しめました。百人一首ってどんな人がつくったの? と興味を持たれましたら、本編の他にもこの本を読まれると、紫式部の日記にはこんな背景があったのかとか、色々発見ができると思います。

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