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 こんにちは。本を読んでいたので先週は更新ができませんでした。
 ちょっと最近になって、昔、じゃんぷで読んでいた「シャーマンキング」という話が気になったので、完全版の全巻を大人買いしました。あまぞんにある古本屋さんでですが。それでもけっこう出費してしまいましたが、後悔はしていない。届いたところで早速読んでみると懐かしい懐かしい。
 葉とアンナの出会い編までは読んでたんですが、それからじゃんぷを買わなくなったので、それから最後までの話はどうなったのかは知りませんでした。完全版を出すにあたって、結構なページを書き下ろしたということで、これはやっぱり読もうと。
 最後に悪は必ず敗れるというお約束はよくあるんですが、この話はそうではなくて、最後には誰もがハオのために――という展開になっていました。シャーマンキングのまま終わった、という感想が見られますが、ほんとにそうだなあと思いました。
 では以下、読書状況です。



・「大人もぞっとする原典『日本昔ばなし』」由良弥生
 「日本昔話」の中の子殺しや子捨て、山姥の子供食いの話し、そして奔放な性のにおい……表立って語るのが憚れるような人間の暗い面を炙り出す話には、『グリム童話』同様、人間の深層心理として世界に共通する面があります。日本の風土にじっとりと染み込んだ人間の本性の恐ろしさと巧みな知恵、その豊かな「泉」を心ゆくまで堪能して下さい。(あらすじ引用しました)
 これには「手なし娘」「人魚と八百比丘尼」「食わず女房」「蛇の婿入り」「かぐや姫」「赤い髪の娘」「姥捨て山」「天道さんの金の鎖」「糠福米福」「六部殺し」「俵薬師」が収録されています。読んだ時には気付かなかったんですが、こうして全体的に見てみると、結構な割合で女の人ばっかり悪者になったり、あるいは酷い目に遭うお話が多いですね。女の人がそんなに恐れられていたってことなのかな? 神社とかは女の人は入ったらいけないっていう禁忌があったっていう話(だったかな?)もありますけど、それにしたってこんなに女の人ばっかり損な話をつくらなくても、とちょっと思います。ひどい扱いですよ。
 どれも怖い話でしたが、わたしが怖いなと思ったのは、「天道さんの金の鎖」ですかね。当サイトにも「長い夜の果てに」や「道化の夢」なんかで、子供に執着する母親を書いていますが、「天道さん~」でも、子供の自立心を強力に阻む、悪い方の母性が強調されたイメージである山姥が出てきます。この山姥は子供を喰おうとしますが、これはいつまでたっても子離れができない母親のイメージを強調した形だと、解釈で書かれています。
 子離れや親離れができないとちょっと恐ろしいな、と、しみじみ思いました。
 他の話も結構怖かったので、もし読まれる際にはご注意を。



・「ハウルの動く城2 アブダラと空飛ぶ絨毯」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
 魔神に攫われた姫を助けるため、魔法の絨毯に乗って旅に出た、若き絨毯商人アブダラは、行方不明の夫ハウルを探すソフィーと共に、魔神が住むという雲の上の城に乗り込むが……? アラビアンナイトの世界で展開する、「動く城」をめぐるもう一つのラブストーリー。(あらすじ引用しました)
 いやあ、シリーズ一作目の「魔法使いハウルと火の悪魔」もカルシファーとかカルシファーとか最高だったんですが、これは登場人物がそれぞれ魅力的で面白かったです。面白さは一作目より高いと、個人的には思います。
 あらすじにもあるんですが、一作目でも出たハウル、ソフィー、カルシファーは結構早くから出ているんですが、後になって、魔神のせいで魔法をかけられていたため、本人達とは分からなくなっていたと分かるんですね。でもそれまでにも愉快な言動を仕出かしてくれるので、大いに楽しませてくれます。特にアブダラの美辞麗句に聞き入る絨毯……! でもソフィーも負けていません。アブダラに「魔法使い殿のことを聞かせてくれ」と聞かれる場面があるんですが、その質問へのソフィーの答えといったら。アブダラが「奇異に感じられますが」と答えるのも無理ないよ!
 二作目は一作目と違って、ラブストーリーだという印象が強いので、一作目ではちょっとラブ要素が足りなかったなあという方でも大いに楽しめるかと。



・「ハウルの動く城3 チャーメインと魔法の家」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
 王室づき魔法使いが病気で不在の間、留守番をすることになった本好きの少女チャーメインは、魔法の本のまじないを試してみたせいで、危険な山の魔物と遭遇してしまう。危なく難を逃れたけれど、魔法使いの家でも次々困ったことが起きる。魔法使いの弟子を名乗る少年が転がり込んできたり、可愛い子犬が巨大化したり、怒った青い小人の群れが押し掛けてきたり……。魔法の家のドアは、王室や小人の洞窟、謎の馬屋やプール、果ては過去にまでつながっているらしい。やがて、王室の図書室で王様の手伝いを始めたチャーメインは、王国の危機を救うために呼ばれた遠国インガリーの魔女ソフィーと、火の悪魔カルシファーに出会う。意外な姿に変身した魔法使いハウルも現れて――?(あらすじ引用しました)
 シリーズの三作目で、最終巻でもあります。ちょっと寂しいですね。
 しかし、面白さは一作目や二作目にも劣りません。二作目と同様に、主人公は一作目とは異なる、年頃の少女や少年なのですが、この少女――チャーメインは、驚くことに、母親の「上品に育てたい」という強い方針で育てられたために、料理や洗濯などの家事がまるでできません。そのせいで、途中から転がり込んできた、魔法使いの弟子だと名乗る少年――ピーターにも散々文句を言われます。
 本文で、チャーメインの父親は、母親のようにチャーメインを上品に育てたいとは思っておらず、むしろ、少しは料理など役に立つことも教えた方がいいと思っていたんですが、母親には逆らえなかったというようなことを、職場であるパン屋に足を運んで会いに来たチャーメインに話しています。こういう理解のあるお父さんが全部の子供にいたら、犯罪に走るような子供なんていなくなるのになと思いますが、そうもいかないんですよね。世知辛い世の中です。
 おっといけない、話がそれました。この話には、他にもちょっと恐ろしい存在が出てきます。一作目や二作目にも出てきた、七リーグ靴などの魔法的な道具もちらほら出てきますが(たとえば、魔法を記した本『パリンプセストの書』など)、一番怖えと思ったのは、ラボックという生き物です。昆虫に似た紫色の生き物で、人間に卵を産みつけるそうですが、その産みつけられた方は、エルフの助けを借りない限りは恐ろしい最期を迎えるそうですからね……。こんな怖い生き物がいたら嫌だわあ……。ラボキンという、ラボックと人間の間に生まれた子供も出てきますが、これもラボックと同じくらい怖くて嫌な存在です。
 怖い生き物も出てきますが、それに対抗できる力を持つ存在――エルフ、それに火の悪魔であるカルシファーも出てくるので、彼らの活躍も見られます。カルシファー、一作目や二作目に負けないくらいにかっこよいよ……! 冬には是非とも我が家に来てくれないでしょうか(暖房的なあれで)。
 また、三作目であるこの本は、一作目・二作目を翻訳した人とは違う人が翻訳されたんですが、一作目や二作目と同じ「です・ます」調の文体でまとめられています。これは嬉しい心遣いですね。おかげで、一作目や二作目と同じ雰囲気を味わえました。翻訳された人は、読書の楽しみをよくご存知なのだなあと思います。
 ただ、作者であるダイアナ氏は、残念なことに、2011年に亡くなられたそうです。まだ頭の中には幾つもの物語を考えていたようなので、もうダイアナ氏の作品がこれ以上は読めないというのは、本当に惜しいです。
 ダイアナ氏の作品はこの「ハウルの動く城」シリーズや「大魔法使いクレストマンシー」シリーズ以外にもあるので、ちらほら読んでみようと思います。



・「大魔法使いクレストマンシー 魔法使いは誰だ」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
 「このクラスに魔法使いがいる」謎のメモに、寄宿学校は大騒ぎ。魔法は厳しく禁じられていて、魔法使いは見つかり次第火あぶりになるからだ。誰が魔法使いなのか。メモを書いたのは? 「おまえが魔法使いだろう」と真っ先に疑われたのは、仲間外れの男の子チャールズと、有名な大魔女の血を引いている女の子ナンだった。続いて、校内で魔法としか思えない事件が次々に起こり始めた。音楽の時間に鳥の歌を歌えば、物凄い数の鳥が飛びまわる。夜中に学校中の靴が集まり、行動にどさどさ降り注ぐ。やがて校長の息子で嫌われ者のブライアンが、「魔法使いに攫われる」と書き残して失踪し、騒ぎはますますエスカレート。追い詰められたナンと仲間達は、古くから伝わる助けを呼ぶという呪文を唱えてみることにした。「クレストマンシー!」すると現れたのは――。(あらすじ引用しました)
 これも前に読んだことのある本です。「ハリー・ポッター」シリーズが出て、似たようなファンタジーはないかな? と探して、図書館で見つけたんですね、たぶん。中学生の頃だと思うんですが、あまり面白いとは思えなかったなあ、という感想が残っていて、どうしてそう思ったんだろうと思いながら、もう一度読み返してみたら、こりゃ面白いと思えないわけだと苦笑しました。
 何しろ、出てくる登場人物が揃いも揃ってあんまり感情移入のできない人達ばっかりだったからです。子供達は生意気だったり可愛くなかったり嫌な性格だったり、大人の方も、クレストマンシー以外は自己中だったり守銭奴だったり変なマナーで食事したり、うーん、な人達ばっかりなんですよ……。これじゃ、中学生のわたしが「好きになれないなあ」と思うわけだ……。
 ただ、世界設定は事情に興味深いです。幾つかの世界が存在していて、その中のひとつの世界で起こった昔の出来事のせいで、奇妙なふうによじれてしまっている。そのため、真っ当な世界では魔法は合法なのに、チャールズ達のいる世界では違法になっているというおかしなことになっている――。この「魔法使いはだれだ」はこんな話になっています。
 クレストマンシーはその奇妙なよじれを見つけ、正しい方に修正しようとするのですが、やはり主な軸は子供達ですね。子供達があれこれと圧力をかけてくる大人達に反抗して、追い詰められて、それでも何とか突破口を見つけようと足掻く。そういうお話でもあるので、ある意味、子供達の成長物語とも言えるかなあと。
 でもやっぱり、好きになれそうな人が少ない話はちょっとわたしには口が合いませんでした……。



・「三匹のおっさん ふたたび」有川浩
 剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械をいじらせたら右に出る者なしのノリ。「還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか!」と、ご近所の悪を斬るあの三人が帰ってきた! 書店万引き、不法投棄、お祭りの資金繰りなど、日本中に転がっている、身近だからこそ厄介な問題に、今回も三匹が立ち上がります。ノリのお見合い話や、息子世代の活躍、キヨの孫・祐希とノリの娘・早苗の初々しいラブ要素も見逃せません。漫画家・須藤真澄さんとの最強タッグももちろん健在。カバーからおまけカットまでお楽しみ満載の一冊です。(あらすじ引用しました)
 これは母が図書館から借りてきてくれました。以前にこの本が出ると知った時、図書館に入ってきたら借りてきてと頼んでいたのですが、忘れかけていました。母も忘れかけていたそうなので、親子ですね。
 最初の数ページには、イラストを担当されている須藤さんのコミックが入っています。一作目の内容の要約みたいなもので、裕希が可愛い彼女である早苗にクリスマスプレゼントである手編みの手袋をもらって、父にもあげたけれどもそっちには模様が入っていないと聞いて、その愛情をじーんとかみしめる場面がツボでした。さすが須藤さん、ええ味があるよ。
 内容はといえば、一作目と同様に、よく聞くような事件を取り上げた話が収められています。書店の万引きや再婚、廃れていくばかりになるかもしれない祭の再興など。個人的には第六話の偽三匹のお話が面白かったです。
 裕希のおじいさんであるキヨさんの奥さんである芳江さんと同じ高校だったおじいさんが三人出てくるんですが、その人達がキヨさんの勧めでキヨさんと同じ活動を始めるという。ただやはりなんというか、芳江さんの人を見る目の違いというか、偽三匹の方はとんでもない当たりくじを引いて、本物の三匹の方に助けられることになります。この時にキヨさんたち三匹は偽三匹が芳江さんと同じ高校だったこと、未だに芳江さんに憧れていることを知るのですが、そのちょっとあれな方向に行っているらしい思いの丈に、逆に逃げ腰になるキヨさんが微笑ましかったです。まあしょうがないよ、キヨさん。
 でもやっぱりというかなんというか、一作目と同様に、見ていて(読んでいて?)気が滅入るような人達も出ているので、読んだ後になんか口直しにスカッとするようなものを読みたくなりました……。
 でも三作目も出るのかなとちょっと楽しみです。

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