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今週はちょっとばたばたしていましたので、更新する気力はありませんでした…。母や職場の同じ課の課長がインフルエンザにかかるくらい、インフルエンザが猛威を振るっていて、気をつけなければと少しばかり気を張っていたからかな? 一応、去年の11月ぐらいにワクチンを打ってはいたんですけど、打っていてもかかることもあると聞いたもので。
 おかげで今のところ、わたし自身は健康ですが、皆様もどうぞ体調管理にお努めください。

 では以下、あげるあげるといいながらあげられなかった読書状況でござんす。更新の代わりにこちらで勘弁してくだせえ。ちょっとずつあげる予定です。ただ今日の二冊はどちらも、この記事のタイトルどおり、残酷な世界のお話なので、重たい話が嫌な方はスルーしてください。



・「she&sea 海上の覇者と愚者」糸森環
 異世界で海賊王ガルシアに拾われた少女、笹良《ささら》。海賊たちとの距離が少し縮まったのもつかの間、海賊船に見慣れぬ船が近づいてくる。それは美しき娼婦たちを乗せていて――? 現代の少女と、優美で非情な海のけだもの甘く冷酷な海上ファンタジー。(あらすじ引用しました)
 二巻の発売おめでとうございます。ウェブ小説って、「華鬼」のようになかなか続きが出ないことが多いので、このお話もどうなるかなと思いましたが、無事出てよかったです。この調子で、完結まで、間が空いてもいいのでぜひ出していただきたいですね。
 この巻は、ネットで公開されているほうも読んでいればわかると思うんですが、娼船のお話がおさめられています。娼船に乗っている人たちがどんな人なのかというと、そのー、昔の日本にあった吉原で働いていた花魁的な人たぢだといえば…。大きな声じゃ言えませんね、こんな説明。
 この巻でもひりひりひやひやする展開があります。中でもわたしの印象に残ったのは、笹良が、ガルシアの乗っている海賊船に寄った娼船に乗っていた女の人、ルーアを突き放す場面ですね。ただ何の理由もなしに突き放したのかといえば、そうではなくて、そうせざるを得ない成り行きだったからこそです。ルーアたちの仕事が仕事だけに戸惑った笹良だけれども、(持ち前のあの愉快な性格で)次第に仲良くなっていって、ひどい目にはあってほしくないからこそ、自分を傷つけながらも、相手をわざと傷つけなければならない。そんな残酷なことを強いるガルシアもたいがいひどいと思いますが、ガルシアの育った環境や過去を考えると、責めてばっかりもいられないという…。うーん。
 願わくば、ずっと後でもいいので、ルーアがいつか、笹良のあのときの悲壮な決意を知って、憎しみを抱かなくなるようになってほしいです。
 このお話の終わりも、できれば、みんなめでたしめでたしとはいわないけれども、それでもみんながあがきにあがいたからこその、それぞれの幸せを手にしてほしいです。



・「六花の勇者 5」山形石雄
 「黒の徒花《あだばな》」の情報を手にしたアドレットだが、その内容に思い悩み、その取り扱いに逡巡する。六花の勇者たちはテグネウの追っ手を退けつつ“運命”の神殿にたどり着くが、そこで予想だにしない人物に出会う。伝説に聞く、一輪の聖者がいたのだ。そして一輪の聖者の周囲にある神言を読み解くと、「黒の徒花」に関わるテグネウのさらなる一手が判明する。自分たちが危機的な状況にあると知ったアドレットはそこで「黒の徒花」の内容を語り、対策を議論しようとするのだが、その矢先に、フレミーが衝撃的なひと言を放つ。究極の選択を迫られたアドレットの答えとは――。(あらすじ引用しました)
 なかなか続きが出なかったので、まだかまだかとずううううっと首を長くして待ってました。忘れかけたころにとはよく言ったもので、やっと出たこの本を真っ先に買いにいったのはいうまでもありません。
 …が、なんだろう、この話…。いや、面白いですよ。驚天動地の展開というか…。あ、前巻では七人目の正体がわかったというようなことを読書状況で書いてしまいましたが、正確には黒の徒花の正体ですね。それだけでもえええええ!! となったのに、七人目の正体が今度こそ本当に明かされて、その人物がまさかのあの人で、驚きを通り越して愕然としました。いや、マジで。
 この巻では主にフレミーの過去に焦点を当てて語られていますね。表紙の絵も、よくよく見てみると、まだ幼いフレミーと、彼女を育てた凶具と、フレミーが飼っていた犬が描かれています。細かく描き込むのもすごいですけれども、ぱっと見てすぐには何が描かれているかわからないのもちょっとあれなので、もうちょっとシンプルに描いていただきたいと思うんですが、どうでしょう。
 ちょっとそれましたが、フレミーの過去と、それゆえに彼女が抱く望みも浮き彫りになります。けれども彼女が生まれ落ち、生きるこの世界ではそれが叶う可能性は低い。彼女と同じく六花の勇者に選ばれた者達は、一緒に戦ってきたために彼女にそれぞれ好意や敬意も持っているのですが、育ってきた環境が環境だけに、フレミーはそれをどうしても受け入れることができません。まして、アドレットが彼女に男としての好意と愛情を抱いていることはなおさらです。
 アドレットもそんなフレミーにあの手この手を使って(さすがにモーラに対してあの手はちょっとないなと思いましたが)、どうにか助けようと、自分の好意をなんとか伝えようとしますが、フレミーも一筋縄ではいきません。
 最後にはどうにかなりますが、最後の最後でテグネウに従う凶具が独白することで明かされる真実には目を覆いたくなりました…。悪夢や、とうなされそうになっても仕方ないと思うんです。テグネウひでえ。マジで誰かこいつをやってほしい。
 続きを読むかどうかはちょっと迷ってます。今までも重く暗くしんどい話だったけれども、この巻はひときわだったので…。同作者の前作「戦う司書」シリーズのほうがまだいくらか救いがあって(だから望みも持てた)マシだったかなあ。
 とりあえず、この話が完結するまで手を出さないで、完結した巻の終わりを立ち読みでチラッと見て、ひどい終わりでなかったら一気読みしようかと思います。先生、マジでちょっとだけでもいいので、救いのある終わりをお願いします!

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