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こちらでは梅雨入りしました。湿気対策をしなければ。蒸し暑い季節が来ましたが、皆様、体調にお気をつけてお過ごしください。わたしも水分補給をしようと、弁当用の水筒とは別にもうひとつ、水筒を持っていくようにしました。おかげで荷物が重くなったのはしょうがない。

 さてさて、今日の一冊はこちら。昨日と同じ作者の本です。



・「茨姫と嘘吐きな求愛」宮野美嘉
 代々『王家の蝙蝠』と呼ばれる諜報活動を生業としてきたラグランド伯爵家。ある日、当主である祖父に呼び出されたアイリーンは、兄の不始末から突然跡継ぎに指名されてしまう。しかし、アイリーンは筋金入りの男嫌い!婿をとって子など産めるかと即座に拒絶したところ、とんでもない男が部下としてやってきて――?(あらすじ引用しました)
 この本を読んで真っ先に思ったのは、お兄様ェ…ということでした。「デ・コスタ家の優雅な獣」でも同じ感想をつぶやいた気がしますが、こちらはまったく別の意味でつぶやきたくなりました。主人公であるアイリーンが「馬鹿」と評するように、そして彼女の父親やおじがあきらめているように、アイリーンの兄はこれでもかと馬鹿です。なにせ、仕事だというのに、仕事先の女性に騙されてお金を貢いでしまったというんですからね。アイリーンがぶち切れるシーンが最初のほうにあるんですが、無理はないわ。
 他にも兄が馬鹿だなと思ってしまった場面があります。場面というか、アイリーンが男嫌いになった幼少の頃のことも書かれているんですが、この頃の兄はアイリーンがかわいくて仕方なくて、虫を持って追っかけたりと、おいおいそれは女の子にはやったらダメなことだぜ…なことばかりやるんですね。極め付きには、雪の中に馬鹿でかい落とし穴を掘って、そこにアイリーンをひっかけて落とすんですが、別の遊びに行った兄はそのことをすっかり忘れてしまうという。…正直、このあたりの話がすげえ印象に残って、もうこれ絶縁してもいいんじゃねえかと思いました。わたしだったら絶対そうするわ。しかも、屋敷の人たちも、ちいさな子供がやることだからと、誰一人アイリーンが嫌がっているかもしれないことに気づかなかったって…わたしだったら家出しますね。
 兄のことばかり書いてしまいましたが、兄のそんなことやこんなことのせいで「男は滅んでしまえばいい」と言い放つようになったアイリーンに、父親やおじは結婚を持ちかけますが、当然ながら、アイリーンが承諾するわけがありません。しかしそんなアイリーンに父親もおじもただではひきません。ひとりの男の人を従者としてアイリーンのもとによこします。
 この男の人――ヴィルとアイリーンの駆け引きがあれこれとめぐらされるわけですが、同時に、ヴィルの通常ならざる洞察力が次第に明かされていきます。この洞察力の鋭さは、もはや透視能力といってもいいんじゃないのかと思うくらい。この能力を駆使していたせいで、ヴィルは周囲の人からおびえられるようになるんですが(わたしもちょっと嫌だ)、そんな彼のことを、アイリーンは最終的に受け入れます。すげえ。
 駆け引きものがお好きでしたら楽しめると思います。
 ちなみに、個人的にはアイリーンの兄がすげえ嫌でしたが、アイリーンに対して素直になれない従兄弟もちょっとやでした。そんな態度だとアイリーン以外の子達にもそっぽ向かれてしまうよって誰か言ってまえ。
 殿方はもうちょっと女心を勉強したほうがいいと思うとかみ締めた一冊でござんす。

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