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今日はどこでも猛暑日でしたね。皆様大丈夫でしょうか? 昨日のガッテンでも熱中症が取り上げられていましたが、筋肉をつくっておきましょう。わたしは高校まで運動部だったのでまだ大丈夫だと思いたいですが…運動しないとな…。
 今日は早速読書状況です。



・「ぬいぐるみ警部の帰還」西澤保彦
 殺人現場にぽつんと遺されたぬいぐるみ、いったい何を語る?美形の警部・音無美紀の密かな楽しみは、ぬいぐるみを愛でること。愛するぬいぐるみから優れた洞察力で、手がかりを発見する。そして、男勝りの言動の一方で音無にぞっこんの則竹女史、ミステリおたくの江角や若手の桂島など、個性派刑事が脇を固める、“ぬいぐるみ警部”シリーズ連作集第一弾。(あらすじ引用しました)
 これは以前にも紹介したと思うんですが、「腕貫探偵」シリーズも手がけていらっしゃる西澤さんの作品ですね。この人は事件ものをよく書かれるんですが、この本も、タイトルに「警部」とあるので、警察の、それもそれぞれなかなかに強烈な個性をお持ちの刑事さんたちが、次々と起こる事件と対峙していく話になっています。
 主人公として書かれているのは、タイトルにもなっているぬいぐるみ警部、ならぬ、音無美紀(おとなし・よしき)さんなんですが、彼の視点で書かれている話はあまりないです。どちらかというと、彼の周りの人たちのそれぞれの視点で話を進められるんですが、いやあ、これのおかげで、彼らのそれぞれの強烈な個性が浮き彫りになりますね。音無さんは、ぬいぐるみ警部とあるように、ぬいぐるみを愛でる人なんですが、彼のその趣味を知っているのは、彼の周りでは、若手の刑事である桂島さんだけというね。音無さんの性格がよく窺える場面が、「類似の伝言」という話に出てくるんですが、事件の現場で見つけたぬいぐるみと一緒に見つかった手紙を読んで、突然の落涙を見られてはならじと行動を起こすんです。その胸中を察したのも桂島さんただ一人――桂島さん、あんたええ男やで…。
 戻りましょう。西澤さんが書かれる話には、「腕貫探偵」シリーズでもそうなんですが、人の本性というか、毒々しい部分というか、そういうところが赤裸々に浮き上がるものが多いんですね。この本もそうで、全部の話の最後に、事件の犯人の嫌な動機やら事情やらが明らかになると同時に、その人の醜いところも知れるという。こういう毒のあるところも西澤さんの味といえば味なんですが、合わない方もいらっしゃるかもしれません。音無さんや彼の周りにいる刑事さんたちのように個性的な人が出てくるのは、その分をカバーするためでもあるんじゃないかと思うんですけどね。
 個人的には続編が出てほしい作品です。

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