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東川さん
2011.03.26

 冬がまた戻って来たのかと思うくらい寒い日が続いていて、いつになったら暖かくなるのかと恨めしくすら思っていますが、どうやら今週あたりから暖かくなりそうです。よし春よ来い。大歓迎致します。

 

 さて、以下、読書状況いきます。結構読んだので長くなります。


 

 

 これは前にも紹介した(ことがあると思う)「武士道シックスティーン」の続編です。本屋に行ったらこれを見つけて、あ、続きが出てるな、と手に取ったものです。

 「強さは力」の香織と「お気楽九不動心」の早苗。対照的な相手から多くを吸収したふたりだったが、早苗は、家の事情で福岡の剣道強豪校に転入。そこでの指導方法の違いに戸惑う。一方、香織は後輩の育成に精を出す。互いを思いつつも、すれ違う二人は、目指す剣道に辿り着けるか――(あらすじ引用しました)

 最初に言います。これはお勧めです。真面目にお勧めです。一本目を読んだ時は香織のあの性格にうーんとなったのですが、早苗から受けた影響がこの二本目では如実に表れていて、楽しむことができました。ただ、もう少しこの本を読むのが早かったら、早苗の転入先の学校の人達にいらいらしっぱなしになって楽しむことはできなかったと思います。読むにもタイミングがあるんでしょうね。

 話の中で香織が試合中にあることをする場面があって、それが強く印象に残りました。好戦的な性格なのはよく分かるけど、しかしあれはちょっとさすがにどうでしょう。でもそういうのは嫌いじゃない。寧ろ大好物です。じゅるり。

 三本目の「武士道エイティーン」もあるようで、文庫が出たら買おうと首を長くして待っています。早く出ろう。

 

 
 

 シリーズの番外編です。本編の後の話です。表紙の絵から分かるかなと思いますが、あの二人(カップル?)のお話と、ヒーローとヒロインの子供達のお話が収められています。過去と現在が繰り返し語られる形で話が進められますが、どちらが過去でどちらが現在なのかが分かるようになっているので、混乱はしません。

 あの二人――桃子と響の話はにやにやしながら読みました。二人の攻防戦が見ていて楽しかったです。でもあの人と絡むようになるとはちょっと意外でした。恋愛はやっぱり一人だけにのめり込むのがいいなあ。でもわたしの春はまだ遠いようです。何しろ相手がいません。

 まあ、わたしの恋愛事情は置いておくとして、子供達の話は結構シリアスで少しばかりひやひやしました。特にあの人があっち側に引きずられそうになった時や、ヒロインがまさかな目に遭った時はもう。これ以上ひどい目に遭いませんように。

 子供達といえば、あの人の子供がまさに父親似で、結構楽しませて貰いました。特に車で追われる時のあの台詞は名台詞だと思うのです。

 まだ謎の部分も多いので、続きが出て欲しいと思う作品です。鬼と花嫁という要素がお好きな方にはお勧めです(本編含め)。

 

 
 

 御存じ、「謎解きはディナーの後で」の作者の新刊です。こちらも物騒な事件が起きますが、殺人事件は起きません。ミステリーは嫌いではないのですが、やっぱり本の中とはいえ、殺人が起きるのはどうだろう、と思っているので。

 舞台は鯉ヶ窪学園高等部で、その生徒である霧ヶ峰涼が主人公です。主人公視点で話が進められるのですが、いやあ、最初の一話でしてやられました。うーん、先入観は怖い。あ、東川氏の作品にはすべて共通することだと思うのですが、この話に出てくる人達も皆揃ってひと癖ある性格をしております。特に足立氏。あの勘違いするおめでたい性格はどうだろう。まともと呼べる人は石崎先生くらいじゃなかろうか。

 最後は主人公と石崎先生の会話で締めくくられるのですが、この二人、なかなか雰囲気がいいと思うので、将来的にはくっついたらいいなあと想像しました。殺人事件が起きないミステリーをお探しでしたらお勧めです。

 

 
 

 これも上の「放課後~」と同じ作者の作品で、母が図書館で借りて来たものです。

 巨大な螺旋階段の下に倒れていた当主の死因は、転落死ではなく墜落死だった? 天才建築家・十文字和臣の突然の死から半年が過ぎ、未亡人の意向により死の舞台となった異形の別荘に再び事件関係者が集められた時、新たに連続殺人事件が勃発する。嵐が警察の到着を阻む中、館に滞在していた女性探偵と若手刑事は敢然と謎に立ち向かう――(あらすじ引用しました)

 例に漏れず、この話の中に出てくる人達も味のある性格をしております。特にしょっぱなに出て来た刑事(活躍? する若手刑事の上司です)には笑わされました。最初の数ページのことだったので、母に変な子を見るような変な目で見られました。だが気にしない!

 どろんこの恋愛事情や次期後継の座の争いなど、どろどろした要素がありますが、作者お得意のコミカルな文章で、それほど重たくは感じません。というより、それよりも若手刑事の生々しい妄想と言うか、願望があいまに顕著に出てきているので、そちらの方が強く印象に残って、どろどろが相殺されたというべきでしょうか。殿方は悲しい生き物ですね。

 最後に明かされる真相にはそうだったの? と、驚かされたというよりは呆気にとられました。そういうことだったなんて。つくづく殿方は悲しい生き物だと思いました。

 こちらも「放課後~」と同様に、女性探偵と若手刑事がいい雰囲気で終わっているので、この二人は将来はもしかしてと想像しました。そうなるといいなあ。

 

 
 

 同じ作者の本を三冊続けて紹介するのは初めてですね。これは本屋にいった時に母が見つけて買って来たものです。しかし、迂闊なことに、シリーズものでした。最初の一巻ではなくて、シリーズ最新のものです(シリーズ五冊目)。しかしシリーズを通して読んでいなくても大丈夫でした。

 不倫調査のため、使用人を装い山奥の邸に潜入した私立探偵・鵜飼杜夫。ガールフレンドに誘われ、彼女の友人の山荘を訪れた探偵の弟子・戸村流平。寂れた商店街で起こった女性の刺殺事件の捜査を行う刑事達。無関係に見えた出来事の背後で、交換殺人はひそやかに進行していた――(あらすじ引用しました)

 この本の帯には「この本を一言で言うと……ギャグ、ギャグ、トリック、ギャグ、トリック!」と言うアオリ文がありました。読後に確かにと思いました。登場人物がみんなひと癖ある性格をしているのは言うまでもないですが、所々にそんな展開あるのか、というような場面が挟みこまれているので、本当は重い話なのでしょうが、そうは感じさせません。それがこの作者の凄いところだと思います。

 探偵が出てきますが、シャーロック・ホームズやアポロや金田一耕介氏のような名探偵ではありません。むしろそれなりに見栄っ張りの普通の殿方です。彼側の視点と、彼の弟子である流平側の視点の話が交互に進められます。殺人事件が起こり、それをそれぞれ別の場所にいる探偵とその弟子が追っていくのですが、話が進むにつれて次第に符合点が重なっていきます。ただ、最後に明かされた真相については、もう少し別の真相があったのではないかとちょっと首を捻りました。うーん。

 あ、シリーズものだと知らなかったのはちょっと悔しいので、早速ネット書店を回ってみましたが、品薄になっているようで、シリーズ全巻が揃っているところを見つけるのにちょっと手間がかかりました。ちなみにいつもはオンラインビーケーワンという書店にお世話になっています。今回利用させていただいたのは、クロネコのブックサービスというところです。今日届いたので、早速読もうと思います。こうして積読本が増えていくのであった。

 

 
 

 SPRへの立て続けの依頼は、全て女子高・私立湯浅高校からのものだった。学校へ赴いたナル達は、超能力を使うという少女に出会う。彼女が放った呪いの言葉とは。尋常ではない数の異常現象。原因を負うナルと麻衣の前に立ちはだかる、何者かの邪悪な意志。(あらすじ引用しました)

 シリーズの新刊です。新聞の広告にも出ていましたね。読む前に本のカバーのビビッドな色に怖気づきました。話のイメージに合わせてということなのでしょうが、もう少し目に優しい色にして欲しいです。無理でしょうか。

 話はと言えば、考えさせられる話でした。話の中に出てくる異常現象というものに、わたしは遭ったことはないので何とも言えませんが、インチキだとかあるわけがないとか頭越しに決めつけるのはどうかと思うのです。そういう人達もいるのだろうとは思うのですが、最初にはちやほやしていたのに、掌を返すのはタチが悪いなとも。つくづく人間というのは勝手な生き物だなと思います。せめて何事も頭越しにこういうものだと決めつけることはしないようにしようと思いました。

 しかし、最後の方に出てくる、ナルと麻衣が襲われそうになる場面には流石にちょっとぞっとしました。ああいうのが目の前に出てきたら気絶する自信があります。でもそれより強く印象に残ったのは、一連の事件の犯人が分かった時の、犯人の言葉でした。哀しいです。

 

 
 

 結構前に読んだのですが、紹介し忘れていたので。

 静かに、深く雪が降り続ける世界――。双子の姉弟・ハルカとユキジは「悪魔」と呼ばれ、「狩人」に追われていた。あることがきっかけで、言葉と感情を失ったユキジの手を引きながら旅をするハルカは、偶然出会った青年のウォーテンに旅の理由を聞かれた。ハルカは答える。「わたしたちは〈楽園〉を探しているんだ」(あらすじ引用しました)

 悲しい話です。閉塞感の漂う世界で追い詰められた人々が見つけた手段が、悲劇を生むという話で、双子の姉弟は、彼らが生まれる前に誰かが決めたその手段に翻弄されます。生きる場所すら、いや、生きることすら許されない存在として、彼らは描かれます。それでも希望を捨てずに求め続けるしたたかさがあります。

 ただ、若くしてのデビュー作だからか、分かり易い話ですが、もう少し捻りがあってもいいのではないかと思います。これからに期待でしょうか。

 

 
 

 これも母が買って来たものです。暇潰しにと読みました。

 ぼく(大介)の妻は、清掃作業員として働くキリコだ。ある日キリコは見知らぬ女性から「夫の浮気を調べて欲しい」と頼まれる。ところが思いがけない事故が発生して――。(あらすじ引用しました)

 夫婦の話です。正直に言ってしまえば、特に面白いというわけではないのですが、愛情にも色々な形があるのだなと。人間にも色々いるんですし、愛情にも色々な形があっていいと思いますし、どんな形であれ、否定するべきではないと思います。知らない言葉も出て来たので勉強になりました。

 さらっと読むのにいいかと。

 

 
 

 幼い頃から視えることを否定され続けてきた高校生の秀一。唯一の家族である父親を亡くし引き取られた先は、どこかあやしい《妖怪ヶ原》? 奇抜な甚平を着こなす住職・神宮寺の下でアルバイトをすることになったけれど、そこには妖怪たちが集まるお寺だった。元気いっぱいの妖怪たちに翻弄される秀一は、やがて神宮司から渡された《姫神の魔鏡》の力を使い、彼らと人間との橋渡しをすることになるが――。

 わたしは面白いかどうかを判断するための一つの材料に、登場人物が自然に「動いている」ことをあげています。いやまあ、登場人物なんて作者が生み出して動かしているんじゃないかという反論がありそうですが、それでも登場人物にも意思があると思うのです。物書きなら分かると思うのですが、登場人物が突然思いもよらない方に動いたり、予想外の展開になったりすることがあるのです。それが「動いている」ということだと、わたしは思います。ですが残念なことに、時に「動いている」のではなく「動かされている」と思うことがあります。これは文字通りです。批評はしたくないのですが、どうしてもそう思うことがあるのは否定できません。「動かされている」と感じると、面白いとは思えないのです。

 そしてこの本は後者でした。お話自体は面白そうだと思ったので、魅力的なのですが、登場人物が「動いている」とは思えませんでした。ううむ。

 妖怪が絡む話なので、妖怪ものが好きな方なら楽しめるかな、と思います。

 

 
 

 元暴走族の過去を持つ消防隊員、生田は、周囲も認めるベテランの運転手。だが、二か月前に異動してからは、慣れない救急車のハンドルも握らなければならなくなった。そんなある日、路上で倒れていた男を車内に収容したところ、突然、その男、悠木がナイフを手に救急隊員のひとりを人質にとる。同じ頃、警察とテレビ局に謎の男から犯行声明が入った。男は、悠木の家族を人質にしていること、悠木に爆弾を持たせていることを告げ、二億円を要求する――(あらすじ引用しました)

 これも母が買って来たものです。「図書館戦争」シリーズを書かれた有川浩氏が推薦されていたので、面白いかな、と思って手にとりました。

 救急車は患者を病院に運ぶものだという認識があったのですが(たぶん多くの方がそうだと思いますが)、これを読んで色々な知識と技術を擁するのだということが分かりました。簡単なように見えても、その実は色々な知識と技術があって初めて成り立つのだと。わたしの父方の祖父がもう高齢なので、いざという時には救急車を呼んで来て貰えるようにしているので、人事とは思えませんでした。

 ただ、わたしの好みの問題なのですが、この本も登場人物が「動かされている」という印象がありました。なので、面白いかどうかは人によって異なると思います。当たり前かもしれませんが。

 うーん、本選びは難しいです。

 

 あと、佐藤さん、こちらを覗いていらっしゃる様子なのでここで勧めていいでしょうか。

 お勧めなので勧めよう勧めようと思ってついつい忘れたのですが、「デルフィニア戦記」。戦記とついている通り、戦記ものです。異世界なので不思議な力も出てきますが、魅力的な登場人物と息もつかせなかったり気をもんだりする展開が見事に合わさった傑作だと思います。全十八巻と長いですが、それだけの価値はあるかと。最後の方になると佐藤さんのお探しのおかっぱキャラが出てきますので。わたしの場合、最初の何巻かは文庫を買って読んでいたのですが、刊行されるのが待ち切れずに図書館で借りて読んだので、佐藤さんの行きつけの図書館にもあるかもしれませんので探してみてはどうでしょう。

 佐藤さん以外の方にもおすすめです。

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