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うへへ
2017.03.28
 

 

 

 

 

 

 新聞の広告で中野京子さんの新しい本が出ていると知ったのですが、行きつけの本屋さんにはなかったので、あまぞんで他にも色々探して注文しました。うへへ。リチャードとちょっと今から~は、注文し忘れてしまったのでこれから注文します。田舎の悲しさよ。でも読む本はたくさんできたので半々。これから読みます。

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昔、ある二人の子供がいた。
 ひとりは、自分の力が強過ぎるがゆえに、自分より強い者を欲した。
 もうひとりは、自分が弱過ぎるがゆえに、強くなることを欲した。
 遠い星にいた二人は、だからこそ磁石のように互いを引き寄せ、出会ったのだ。

●○●

 グラジオラス。
 人類が誕生して二千年余り、近代化を遂げなかった国はないが、世界の中でも大きく近代化を遂げた国、それがグラジオラスだ。機械の技術――とりわけ、ロボットやアンドロイドの技術の発展で、グラジオラスの右に出る国はいない。また、ロボットの知識や技術に関して、一番の天才だと言われる博士――エマ・アーモンドがいるのも、グラジオラスの名を広めるのに一役買っていた。
 だが、グラジオラスが世界で有名な理由はもう一つある。
 それは王立防衛軍だ。
 機械の技術が発展するにつれて、次第に人々は自分達の住む星――地球以外にも、宇宙にはたくさんの星があること、そしてその中に幾つか、地球と同様に人類に似た存在が築いた文化国がある星があることを知った。それによって得られた情報は何もいいことばかりではない。地球はそうして知り得た、いくつかの文化国を持った星と干渉し、互いに友好関係を築くこともできたが、それが叶わなかった星もある。後者の星は、グラジオラスと同様に、機械の技術が進んでいるばかりではなく、それによって強力な武器を造り出した星もある。
 そのため、グラジオラスは地球への侵入に備えて、王立防衛軍を立ち上げたのだった。
 王立防衛軍は、元は宇宙からの侵入に備えて立ち上げられたものだが、他にも、宇宙から遭難して来た他星人の保護や送還も仕事の一環として行われている。また、地球に毒牙を向けてくる可能性のある星について、絶えず情報を集める以外にも、自国だけでなく他国からの要求もあれば、テロなどの大規模な事件の収拾に向かうことも、王立防衛軍の役目の一つだった。
 危険な任務が多いために、王立防衛軍に志願する者は多くない。
 そこでグラジオラスは、年に一回、腕に自信を持つ者がその力を競う大会――武道大会を開催することにしたのだ。そこで優秀な成績を収めた者に声をかけ、王立防衛軍に入って貰おうという目論見からだった。
 グラジオラスのその目論見は当たり、王立防衛軍には世界中から曲者や猛者達が集まった。
 しかし、いや、だからこそ、王立防衛軍の顧問に就いている者が、若い女性だと知った者達は、一人の例外もなく驚く。
 彼女の名は、カノン・アーモンド。
 群を抜く天才だと讃えられる博士、エマ・アーモンドの従姉妹だ。


 カノン・アーモンドは、言葉が分かるようになった頃から、自分がただの子供ではないらしいことを理解していた。
 なぜなら、そもそも自分の父親や三人の兄達がどう考えても普通ではなかったからだ。何の機械もなしに空を飛べるのも当たり前だし、気功砲――エネルギーの塊といえば分かるだろうか――をうてるのも当たり前だし、銃を撃たれても、その銃弾を平気で素手で受け止められるのも当たり前だし、突進してくるトラックなんかを正面から受けて止められるのも当たり前だ。
 ただ、カノンやカノンの三人の兄の母親であるモニカ・アーモンドや、その姪でありカノンにとっては同い年の従姉妹に当たるエマ・アーモンドは、本人たちも公言しているように、何の力も持たないただの人間だ。
 どうしてカノンやカノンの兄達が、そこらにいる人達にはできないことができるのかというと、どうやらカノンの父親が原因のようだった。
「お父さんは、他の星からやってきたのよ」
 カノンの素朴な疑問を受けたモニカは隠すことなくそう告げ、二人の馴れ初めを話してくれた。
 モニカは元々、兄であり有名な博士でもあったチャールズの仕事を手伝っていたが、仕事帰りの途中で、宇宙からやってきたらしい遭難船を見つけたのだという。その船は難破しており、素人目から見てもひどい状態で、中に生存者がいるとは思えなかったが、モニカの通報でその場に駆けつけた王立防衛軍の者達は、その船の中に一人の男性を見つけた。船と同様にひどい状態だったが、余程運が良かったのか、あるいは余程頑丈な身体を持つ種族だったのか、とにもかくにも、その男性は生きていた。
 すぐさま病院に運ばれたその男性は、幾つかの手術を受け、長い入院生活を送ることになったが、その男性に地球に対する敵意がなかったため、病院もモニカも彼を厚く看病した。その御蔭で、彼は長い入院生活を経て、ようやく健康な身体を取り戻せた。
 しかし、問題があった。彼はどこからやって来たのか、どうして地球に遭難して来たのか、その理由を一切語ろうとしなかったのだ。「元の星に帰りますか?」という王立防衛軍の送還の申し出も丁寧に断った。何かただならぬ事情が――それも戦争規模のことが、彼のいた星で起きたのかもしれないと、王立防衛軍は判断し、王立防衛軍のその報告を受け、国も彼の滞在を認めたのだった。
 モニカから厚い看病を受けていたのもあって、彼はモニカさえよければ、モニカのところで住みたいと希望したのもあり、彼はモニカと一緒に暮らすようになった。二人が結婚するのにそう時間はかからなかった。
 そうして二人の間に生まれたのが、三男一女――カノンと三人の兄だった。
 子供達は四人揃って、おかしいくらいに父親に似た。父親の持つ能力――不思議なことができる力をそっくりそのまま受け継いだのだ。最も強く受け継いだのはカノンだった。なぜなら、きょうだいで取っ組み合い喧嘩をして勝つのはいつもカノンだったからだ。兄達の方が早く生まれて、身体の大きさも兄達の方が上のはずだが、そんなのは関係なかった。次第にカノンは兄達に仕掛けられても、喧嘩には参加しなくなった。兄達よりも自分の方が強いと悟ったのもあるし、自分がまだ小さいうちはいいが、そのうち自分の中にある力が暴走して兄達を傷つけてしまうかもしれないと危惧したからだった。
 父親もそれを察したのだろう、カノンが義務教育を受ける年になると、自分が仕事をしているところに来てみるか、と言ったのだ。三人の兄達は、飛び級で高等学校に入学したエマと一緒に学校に通っているが、それは彼らが力の抑え方が巧いからだ。父親に、普通に暮らしたいなら力を制御する方法を覚えろと、文字通り容赦なく叩きこまれたからというのもある。
 だがカノンには、兄や父親ですら想像できないような力がある。モニカの母親であり占いで生計を立てている占い師――アンナ・アーモンドに、「この子は地球を滅ぼせる力を持っている」と告げられたくらいだ。到底平凡な人生など望めないだろうとも言われたことを、父親は憶えていたようだった。
 カノンも父親のその提案を呑み、父親に連れられて、父親の仕事先である王立防衛軍へと向かった。
 カノンの父親――エリック・アーモンドは、地球に来て入院生活を経て回復した後、すぐに王立防衛軍から声をかけられたのだ。エリックがずばぬけた戦闘能力を持っていることはすぐに知れ渡ったため、彼以外にはいないだろうと、王立防衛軍の顧問の地位が与えられた。
 娘を王立防衛軍に入れたいというエリックの希望に、案の定というべきか、当然というべきか、王立防衛軍も国も面食らった。考えてみれば当然の話だ。やっと義務教育を受ける年になったとはいえ、まだ十歳の子供を――それも女の子を入れるなど、普通の父親なら躊躇う以前に頑固として止めるものだ。王立防衛軍も国も必死になって、可愛い娘さんを戦地に送るのはやめるようにと、エリックを説得にかかったが、それは逆効果だった。父親の傍で、彼らの説得を聞いていたカノンが、「そこに行ったら、おとうさんよりもつよいやつに会える?」と、目を輝かせたからだった。
 そう、カノンは、物心ついた頃から、自分よりも強い者を欲していたのだ。
 エリックもそれを知っていたから、可愛い娘ではあるが、彼女の希望の可能性があるところへと送ろうとしたのだ。
 頑固な親子に王立防衛軍も国も折れた――というより、エリックが「幾ら話してもわからないようだから、実際に見せた方が早いだろう」と、カノンに自分と手合わせするように言い、王も居合わせた訓練場で、真っ向勝負をしたのだ。まだ幼いものの、大人相手に対等に――いや、対等以上の勝負を見せたカノンの実力を目の当たりにしたため、王立防衛軍も国も、彼女を王立防衛軍に迎えることを決めざるを得なかったというべきか。
 それからカノンは、自分と同様に義務教育が必要な子供たちに混ざって教育を受ける傍ら、午後からは軍の厳しい訓練を受ける生活を送った。軍の訓練は他の訓練生にとっては厳しいものだっただろうが、カノンには物足りないとしか言えないものだった。
 また、一方、大学に飛び級で入学したエマの協力も得て、どうにか自分の馬鹿力を抑えることができないかも模索していた。銃弾を弾き返すことができる強力な繊維はもはや当然のように使われていたが、それにかなりの重量を加える技術が、エマとカノンによって編み出されることになった。
 やがてエマが大学を卒業して父親の研究所を受け継ぎ、カノンも訓練生活を終えようとした頃、転機が訪れる。
 レッドリバース軍がひとつの町ごと人質に取るというテロを起こしたのだ。

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今日はちょっとなんだか書く気がわいてこないので、そのかわりに読書状況を上げます。



・「ONE PIECE 84」尾田栄一郎
 卑劣な手段で逃げ道を失ったサンジは、このまま政略結婚の道具となってしまうのか? 一方、サンジ奪還のため、ビッグ・マムの幹部と戦うルフィ達の運命は?(あらすじ引用しました)
 前巻ではサンジの実の家族全員にいい印象は持たなかったんですが、前巻には出なかったサンジの母親がちょこっと出ています。実はじゃんぷの方を立ち読みしまして、その話がたまたまサンジたちが生まれる前のものでして、どうしてサンジだけが普通の人間として生まれたのかという理由が描かれていました。この巻でも、サンジの兄や父親はサンジに辛く当たりますが、母親だけはサンジに愛情を注いでいたんだなとわかります。母の愛は無限という言葉を噛み締めました。
 ただ、サンジの両腕に爆弾つきの手錠がはめられただけでなく、ルフィ達や、サンジがルフィの仲間になる前まで働いていた海の上のレストラン「バラティエ」のオーナーであるゼフを人質にとられたせいもあって、やっと合流できたルフィとナミに、サンジは冷たい態度をとらざるを得なくなります。このあたりは、あまぞんのレビューにもありましたが、かつての対ウソップを連想します。ただ対ウソップと違うのは、ルフィにはサンジに拳をぶつける理由がないので、やられる一方だということでした。それでもルフィは諦めず、サンジに「待ってるからな」と宣言します。ここがグッときました。そんなルフィだから、今の仲間達だけでなく、ジンベエもついていきたいと思うんでしょうね。
 しかし、同時に、ビッグ・マムや、その仲間(と言っていいのかどうかは疑問ですが…)の戦力も、ルフィ達を追い詰めて捕まえられるくらいに圧倒的だということも明らかになります。そうでないと四皇なんて大層なものは名乗れないんでしょうが、うう…。ただ、それでも、確実に少しずつあちらさんの裏をかいてきているんじゃないかという気はします。特に最後のソウルキングなんかね。ビッグ・マムのソルソルの実の能力にそうくるとは思いませんでした。
 個人的には、最後の話でプリンが囚われの身になったルフィとナミに何やら内緒話をしたところがかなり気になりましたが、これもじゃんぷで次の話を呼んで分かりました。ひでえよあんた…。プリンもやっぱりビッグ・マムの娘やったんやな…。ルフィ達はどうやって式を壊すんだろう。サンジの唯一の味方である、サンジの姉であるレイジュに協力を求めるのかな? サンジに腫れを抑えるパックをつけてたから、サンジにそっくりになれるパックも持ってそう。そのパックをルフィがかぶって、プリンのうつ銃弾を代わりに受けて弾き返すとか。
 いずれにせよ、尾田先生のことなので、たぶん読者を裏切らないと思います。ぜひビッグ・マムの鼻を明かして、サンジが堂々とルフィ達の元に戻ってほしい。



・「楽園のカンヴァス」原田マハ
 ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンは、ある日、スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手掛かりとなる謎の古書を読ませる。リミットは一週間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。(あらすじ引用しました)
 先日にも書きましたが、この作者さんは初めてです。「ジヴェルニーの食卓」の文庫を以前に買ったはずなんですが、例の如くどっかに行ってしまい、仕方ないので、この「楽園のカンヴァス」を読んだ後に買い直して、今少しずつ読んでいます。
 これまた先にも書いたことですが、美術の世界では、「ビブリア古書堂」シリーズのように、古書に執着する人々のように、絵画に異常に執着する人々も出てきて、えぐい駆け引きが何度かあります。わたしだったらもう好きにしろやと、開き直って堂々と好きなようにするなあ…。
 この話は、あらすじにもある通り、ルソーの「夢」に似た絵画の持ち主が、ティムと織絵を呼んで、真贋鑑定を依頼します。ただ、その鑑定内容が、誰が書いたのか不明な本を読むという変わったものでした。この作者不明の本の内容ですが、本当にあったかどうかは分からないけれども、史実に基づいて書かれていて、本当にあったかもしれないなあと思うような話でした。
 その本を読み進める間にも、ティムと織絵と、二人の周りにいる人々の関係もちょっとずつ変化していきます。ティムの周りには、ルソーの「夢」を獲得しようと狙う野心家が集まってきて、この人達がもう…。同時に、ティムはライバルであるはずの織絵にある思いを抱くようになりますが、ある食事で織絵が身重だということを知ります。
 最後にはティムが考え抜いた決断が書かれますが、これは読んでいるほうも納得できる判断だと思います。わたしは納得できました。
 ただ、身重のはずの織絵が結婚できなかったのは…うーん。ティムにはチャンスになれたのでよかったんでしょうが、織絵の娘の父親はひどいとしか言えませんね。悪い男にひっかかるもんじゃないとこっそり言いたいです。
 絵画をモチーフにしたお話はなかなかないので、絵画に興味がある方にはお勧めです。



・「徳川がつくった先進国日本」磯田道史
 江戸時代には、内乱、自然災害、侵略など数々の危機があった。にもかかわらず、なぜ平和は保たれたのか。そこには、血生臭い戦国の風潮から脱し、民を慈しみ、人命を尊重する国家へと転換していった為政者たちの姿があった。〝徳川の平和〟がもたらした大いなる遺産を、四つの歴史的事件から時代を遡って解説する。(あらすじ引用しました)
 この本の内容は、あらすじに書いた通りなので、個人的に印象に残った章について、思ったことなんかを。
 印象に残ったのは、第四章の「島原の乱「戦国」への終焉」でした。ここでは、章のタイトルの通り、島原の乱について、どうして起こったのか、その後に何が起こったのかが書かれています。一揆を起こした者達は城にこもって籠城戦をしますが、討伐軍も黙っているわけにもいかないので、四か月という長い時間をかけて、籠城した領民たちを皆殺しにしたということが書かれています。ひでえ。ただ、討伐軍、つまり幕府側も、犠牲を出しただけでなく、その村の人口が激減したがゆえに、その村は荒廃に向かってしまいました。この乱から、幕府は、やっとというべきかどうか、領民を殺し過ぎると、その領地から年貢(お米)をおさめる領民がいなくなり、その領地を治める武士たちが食べていけなくなるということを悟ったということです。そりゃそうだよ。ここからやっと、幕府は人命を尊重する方向へと舵を切っていくという話になります。
 東日本大震災もひどいものでしたが、ひどい災害は昔からあって、それに対して人々はどうやって知恵を絞りながら対抗して来たのかも書かれていて、多くの人が読んで勉強するのにいい本なんじゃないかなと思います。



・「ビブリア古書堂の事件手帳7~栞子さんと果てない舞台~」三上延
 ビブリア古書堂に迫る影。太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた老獪な道具商の男。彼はある一冊の古書を残していく。奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎置き仕掛け。青年店員と美しき女店主は、彼女の祖父によって張り巡らされていた巧妙な罠へと嵌っていくのだった……。人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。その物語に幕引きの時が訪れる。(あらすじ引用しました)
 忘れかけた頃にとはよく言ったものですね。下に書く「蘇える変態」がないかなーと、行きつけの本屋に行ったら、文庫本のコーナーでこれを見つけました。やっと出たのか! と、即買いました。
 まあ購入の経緯はどうでもいいですね。この話では、あらすじの通り、老獪な男性によって、ウィリアム・シェイクスピアのファースト・フォリオなるものをめぐる取り引きがなされます。当然というべきか、栞子の母親である智恵子もその取り引きに参加することになります。
 いやあ、この老獪な男性の性格がすごくやでした。智恵子にも劣らないと思います。ただ智恵子や栞子と違うのは、自分の持っている三冊のファースト・フォリオ、その中に本物が混じっているとは微塵も思っていなかったことでしょうか。これがのちの取り引きの明暗を分けた気がします。
 古書をテーマにした本なので、この巻では古書のオークションの様子も書かれています。以前、探偵バクモンで、古書のオークションの様子を取材したのを見ていたので、どんな様子かも読みながら分かりました。テレビ見てて良かった。こういう風に本やテレビから、知らない世界を覗き見ることができるので、やめられませんね。
 最後には、智恵子や老獪な男性ですら想像だにしなかった結末が待っていました。つまり、老獪な男性が持ちかけた、三冊あるファースト・フォリオの中から本物を見分けろという取り引きに応じ、栞子と大輔が古書のオークションで競り落とした一冊がまさに本物だったという展開です。智恵子が驚いていましたが、そのちょっとの良心はどこにでもあってほしいなあと思いました。
 シリーズはこれで終わりになりますが、番外編などが今後出るそうなので、楽しみです。



・「蘇える変態」星野源
 これ、実は発売して暫くの時に、行きつけの本屋で見かけたことがあるんですが、タイトルがタイトルなだけに、手に取る勇気がありませんでした。でも星野さんの他の本「働く男」や「そして生活は続く」を読んだので、変態をタイトルに入れるような人なんだなと分かったので、本屋で堂々とレジに持っていきました。少しずつ大事な何かを失っている気がします。でも面白い本は変なタイトルでも読みたい。
 帯でどんな内容かが紹介されているんですが、星野さん、脳出血を経験されているんですね。下手すると障害が残るかもしれなかったという…それが今では音楽でもドラマでも活躍できるようになったんですから、すごいとしか言いようがないです。
 前半は「働く男」や「そして生活は続く」と同じように、日々の生活で思ったことや出来事なんかが書かれています。特にタモリさんと一緒に仕事をしたという「ミュージックステーション」が印象に残りました。何が印象に残ったって、タモリさんと星野さんが変態協会なるものに入っていると、この話で初めて知ったからです。そんなのあったんか。
 ただ、そういう話ばかりではなく、音楽を生む苦しみやジレンマも書かれていて、そんなに働いていたなら、倒れてしまうのも無理はない気がしました。脳出血なんて大変な病気ですが、たぶん星野さんを見ていた何かが、「その辺で休みなさいコノヤロー」と、星野さんを襲ったんではないかと。いやまあ、それならもうちょっと優しい病気でいいじゃないと思いますけれども。病気に優しいとか厳しいとかあるのかどうかわかりませんが。
 でもいい経験になったんだろうなと、読みながら思います。特に最後の「また明日の朝、お前と会えるのが、俺はとても嬉しいぞ。」という文。あれは試練を超えたからこそ書けたんだと思います。すごい。
 また星野さんの本が出たら買います。

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こんばんは。気がつけば二月はこちらの更新がなかったので、最近読んだもののリストをあげておきます。感想は後日。見たいテレビがあるので(字幕はそのとき放送される時でないとつかないことが多いのと、録画するための機械はないので…とほ)、なかなか書けません。うう。
 でもあまぞんのアフィリエイトもいつの間にか改善のための変更? があったようで、あれ、どうやって使えばいいのと早速困惑しております。これからの世界の変化についていけるのだろうか…

 

 

 

 原田マハさんは始めての作者さんなのですが、考えてみると絵画をモチーフにしたお話ってなかなかないんですよね。中野京子さんのはあくまでも解説であって、お話ではないですし。ただ「ビブリア」シリーズをご存知ならわかるように、やっぱり美術品に執着する人がこの世界にもいるんだなという要素がめちゃくちゃありまして…こういうひとやだわあ。でもそういう人から必死に美術品を守ろうとする人も描かれていて、この世界はこんな感じなのかなというイメージができたりと、興味深かったです。
 あとは「徳川がつくった先進国日本」。この磯田さんも初めての作者さんなのですが、林先生の番組などでよくテレビで拝見する機会もありまして、どういうことを研究されているんだろうと興味がありました。タイトルどおりの話で、昔の日本はどういうふうに治められていたのかということが詳しく書かれています。しかし昔の将軍様ひでえ。いや、将軍様ではなくて、領地をおさめていたえらい武士がといったほうがいいのか。昔の日本は農作社会で、税として稲が納められていたのはいまさら説明するまでもないですけども、その稲が決められたとおりに治められなかったら、その治めなかった領民を即なで切り、つまり殺すという…ひでえ。もっとひどいのは、反乱を起こした村の人たちを文字通り皆殺しにした記録もあるという…ひでえ。でもこの皆殺しのせいで、逆に食料がなくなって、その村をおさめていたおえらいさんも食べていけなくなってしまい、武力社会のもろさを思い知ってしまうという。そりゃそうだわ。
 まあ、そういう昔の日本の社会構造なんかが丁寧に説明されていて、なかなか興味深かったです。
 あとは「ビブリア」シリーズ、行きつけの書店に「蘇える変態」がないかなーと行ってみたら、入荷されていたので即買いました。なかなか新刊が出なかったのですっかり忘れていました。例のごとく、古書に執着するひとも出てきましたが、最後には思いっきりどんでん返しされるので、ざまあみろな話になっていると思います。汚い言葉を使ってしまってすみません。
 「ONE PIECE」では、つくづく、ビッグ・マムって、自分の利益しか考えてねえんだな…という話でした。ただ、ルフィがサンジの言うことを額面どおりに受け取ることはしないで、逆にその下にあるサンジの本心を見抜いたからこその行動が、やっぱりこういう奴じゃないと人はついていきたくないよな! とガッツしました。
 余談ですが、最近更新した「お菓子の家へようこそ」で明かされたタンポポの父親については、ビッグ・マムがやだなーとなったので、逆にビッグ・ダディのような人を描いてやろう! となって、ああなりました。けっこう拍手をいただいたので、何か感じていただけたようで、うれしいです。ありがとうございます。

 割と長く描いてしまいました。読書状況は、最初にいったように、後日あげます。あげます。上げるんじゃ自分。

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一休みをば
2017.01.29
 

 今週は極端に寒い日が続きましたね。こういう寒い日はお正月にあってほしかったと思うのはわたしだけでしょうか。幸い、体調のほうは加湿器とあったかいお風呂に入ることとちゃんと重ね着することとでなんとか崩さずにすんでいます。ありがとう加湿器。買ってよかった。
 それはさておき、読書状況を上げようかと思ったのですが、上げられる本は二冊くらいしかなく…。「銀魂」の最新巻と、「逃げ恥」のドラマに出ていた星野さんの「そして生活はつづく」を読みました。
 いやあ、「銀魂」では笑わされました。敵だったはずの喜々将軍にこんなに笑わされる日が来るとは思いませんでした。さすが空知先生や…。でも喜々将軍が銀時たちと手を組めたのも、彼の身柄を辰馬が預かっていたからでしょうね。辰馬たちと一緒に過ごす時間がなかったら、喜々将軍もああいう選択をしなかったと思いますし。これからもきっと喜々将軍の活躍があると期待しております。
 「そして生活はつづく」でも笑わされました。いや、ドラマは「マツコの知らない世界」のすぐ後にありましたから、最初のほうを何回かちらっと見たことがあるので、ちょっとまじめな人なのかなあというイメージを持っていたのです。でもこの本に書いてあるのは、どれもばかばかしいけどまじめなことばかりでした。自分でも「馬鹿なことをやっていた」とおっしゃっているくらいですからね。そういうばかばかしいことをなんのてらいもなく書けるのもすごい。もしまた新しく本が出たら即買います。
 あとは、大人の女性向けのレーベル・ソーニャ文庫の本を何冊か読みました(あまぞんで見ればわかると思うのですが、大人のシーンもあります)。でも個人的には面白いと思う本も出ているので、こっちもチェックしております。来月には個人的に好きな作家さんの本も出るので楽しみ。

 サイトのほうでは、ちょっと一休みしております。何を書こうかというのもありますが、あんまり書きたいという気分が沸いてこなく…。そのうちまた書きたいという気分が沸いてくるまでのんびりしようと思います。

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